父と暮らせば
凄いお芝居を見せて貰っちゃった。あんなに長いセリフと二人芝居でこんなに宮沢りえってうまかったんだと思ってしまった。大阪の番組で上沼恵美子が一番綺麗な女優さんを宮沢りえとよく言っているのだが、私はかわいい美人系が好きなので、ピンと来ることがなかった。ましてや、全体に細すぎて、手足が余計に細く見えるので、映画や舞台映えがあまりしないだろうなぁって、勝手に思いこんでいた。彼女が出た映画を殆ど見たことがないのだ。今回は、「京の昼寝」さんのところで、1位になっていたこともあったので、やっぱり見ておこうと、頑張って見に行った次第。見に行ってよかった。元々舞台の戯曲なので、大げさなほどの2人芝居だったけれど、心の中にずんずん入ってくる。ちょうどお父さん役の原田芳雄がまわりで盛り上げるように動き回ってくるので、主人公の性格の割に、言葉が多くても違和感どころか、心の声が話されてよかったと思う。原爆投下での二人の立っているシーンには思わず泣いてしまった。半分顔がダメになった地蔵も、あの古びた家のアイテムもよかった。伝えていくこと、解放していくことのメッセージ性が、わざわざ直接の言葉を選ばなくても、観客には受け止められるし、ラストの締めのセリフから天井に行って、原爆ドームにいく終わり方が単純だけど凄くよかった。なんか、文才がないからよかったよかったのオンパレードだなぁ。でも、5点満点中4点で、今年ベスト圏内ではないよ。この監督さんには興味を持った、黒木和夫監督。井上ひさしさんの作品とクレジットで見て、やっぱり、昔の人というか、蓄積された人の作品は、若い人の作品とは違うんだなぁと改めて感じてしまった(若い監督が悪いって訳ではないよ)。で、いつもどこかの映画に出ているというイメージがある浅野忠信は、今回も映画の世界にすっと入って、長髪なのに違和感がない。亡くなった父が、出てきてくれて助けてくれるのって、いい話だなぁ。
2/1朝神戸の街も雪景色。
原爆とは大きく離れているけれど、震災の時に、色々考えた。写真好きの私が、震災時写真を撮らなかった。「こんな街知らん。私の街じゃない。」「ここは神戸やないから。写真で残すな。」って思って、早くこのことは忘れるんだと、写真に撮らなかった。自衛隊の友人が、自分の住んでいた街神戸にこんな形でやってきて、倒壊家屋から死体を出したりしているときに、観光客らしいカップルが、倒壊家屋の前で記念写真としてピースしていたのを怒りに行ったと言っていたが、私なら、殴って、カメラも壊して、フィルム抜いていただろう。主人公じゃないけれど、その頃はもう忘れたいのだこの映像を。でも、今となっては、震災時にカメラやビデオを回していてくれた人達がnetで見せてくれることを感謝している。あの時の悲惨な気持ちを伝えて、今後のあり方への備えを提示してくれたりする。写真を撮っていたらよかった。学校生活で一番楽しかった学校。大きく亀裂が入り、1階は倒壊していた。あの部屋部屋にいっぱい大切なものが詰まっていたのに。焼けただれたアーケード、何度も歩いた商店街。駅の出入り口。自分の愛する街の姿を震災前の姿を写真に撮っていなかったなら、壊れた姿でも撮っておけばよかった。忘れたくても忘れられないことは、10年経って、分かってるもん。
同じ列の端に座っていたおじさんがすっごい高いびき。何度も現実に戻されてしまうので、とうとうおじさん所まで行って、静かに起こしていびきがうるさいと文句を言っておいた。
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Comments
日本人にとって、8月は特別な月。
今の時期にこそ観たい映画だけど、
8月以外の時期も忘れてはならない映画ですね。
Posted by: RIN | August 14, 2005 at 10:45 AM
★RINさま
そうですね。原爆や戦争がなぜダメなのか、考えなくてもすっと体の中に入ってくる映画でした。このような作品は、本当に貴重だと思います。
Posted by: 海音 | August 14, 2005 at 11:03 AM
宮沢りえ、原田芳雄の二人の凄い役者の演じる、親子の交流を描くことで、戦争の悲惨さが浮き彫りになる、とても深い余韻に残るいい映画でした。広島の事をもっと考えなければいけませんね。
Posted by: exp#21 | October 02, 2005 at 10:30 PM
★exp#21さま
コメント有り難うございました。本当に戦争というものを身近に考えさせるよい作品だと思います。
Posted by: 海音 | October 02, 2005 at 11:00 PM