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February 17, 2005

変身

  ある朝、
 グレゴール・ザムザがなにか気がかりな夢から目を覚ますと、
 自分が寝床の中で一匹の巨大な虫にかわっているの発見した。

 有名な書き出しから始まるこの作品がまさか映画化されるとは思いもつかなかった。一人語りの小説なので映像はどんな物にでも出来そうなものだが、これほど小説に忠実に描かれるとは思っても見なかった。記憶違いかもしれないから、家にある変身を探し出して読み返してみないと。
 最初の蒸気機関からこの世界へ引き込まれた。主人公が端から端へと動いては、また右端へと画面が移り、撮っている画面枠がまるで絵画や写真の世界のように構成されているのだ。夢の世界がこんなに夢の世界と思える物に出来上がるのを見たのは初めてだったし、画面に現れる光・色・影を見ていると、この監督は一体どれぐらいの風景の記録を頭の中に入れて描いているんだろうと思わせるほどの色彩の記憶が多いのだ。雨が体に写る構図もベッドの影も一枚の写真のようではないか。なんて映像のセンスがある監督なんだろうと感動してしまった。写真とか撮影とか照明から映画監督になった人?って思っていたら、舞台演出家出身の人だったのだ。舞台の「変身」がうけてメガホンを取ることになったらしい。チェコの作品をロシア人が撮ったのだ。日本では、「変身」の舞台も映画もあり得ないだろうなぁ。
 主人公が小説の最初の部分をどう演技するかが一番気になっていたところ。舞台時代からの振り付け師が付いていたからとはいえ、こうなるのかぁって、いやぁ参りました。すごい身体表現。さすがバレエの国、あそこまで動かすことが出来るのだ。この監督と主役俳優の他の作品が見てみたいと思った。
 今日で今年入って映画館では17本目だが、金もないけれど、今年初めてパンフレットを買わさせた作品だった。でも、今年一番ではないんだなぁ。
 変身の夢想や状況は今でもありそうだが、まだ日本にはやってこない。まだ変身している人達は、見捨てられることなく、ご飯を与えて貰える時代だ。もうすぐ、妹に「おにいちゃんじゃない」と言われて、死ぬしかない道がやってくるのだろう。

2005_02_17_03

 映画を見た新開地にある神戸アートヴィレッジセンター(KAVC)の写真です。1階で「神戸朝鮮高校美術部展」をしていた。色々複雑だろうけれど2つも世界を持っているなんて羨ましいぞ。見ていたら、このblogタイトルの場所の写真があった。みんな自分の空と海を持ってるんだ。


 最近取ってきたチラシので面白いものをピックアップ。当たらぬも八卦だよん。
 KAVCで今月山田洋次監督の「学校」のモデルになった中学校のドキュメンタリー作品「こんばんは」がくる。3月に上映する「オランダの光」はめちゃくちゃ映像が綺麗。絵画好き、フェルメール好きには必見かも。4月には有名なアニメ「岸辺のふたり」をするよん。
 前に書いていた「またの日の知華」は神戸には来ないみたいです。残念。フリーペーパーによると、「華氏911」のマイケル・ムーアもあの「ゆきゆきて神軍」の影響を受けたらしい。信じられないのだが島本和彦の作品が映画化になる「逆境ナイン」だ。昔「炎の転校生」はまったことがあるのだが、この人の作品が映画化になるなんて思っても見なかった。漫画☆太郎の作品が映画になるんだし、しりあがり寿のもなるのだから、はははははなるよなぁ。で、どんな作品でもあなたのなら見に行くわよぉの射手座男そのまんまのウディ・アレン最新作「さよなら、さよならハリウッド」がこの夏公開。もう一人楽しみの監督アルモドバルの「バッド・エデュケーション」はGW公開。更にもう一人「悪い男」で好きになったキム・ギドク監督作品「サマリア」もGW公開。「小夜鳴鳥」は「メメント」の主人公のように記憶障害を持った患者の話だ。向こうは10分だけだったが、こっちは1日で新しく生まれ変わる。こういうの好きなんだよねーってのが「戦国自衛隊1549」。角川のよき時代を思い出しますねぇ。俳優は江口洋介・鈴木京香・鹿賀丈志。1549ぐらいだと、信長はまだ10代ぐらいかどんな話しになるんだろう。あと、スピルバーグ監督作品の「宇宙戦争」は夏公開。スピルバーグ制作の「SAYURI」は今年の12月公開だ。「殺人の追憶」のソン・ガンホ主演の「大統領の理髪師」は東京ではもう公開している。神戸では3月かなぁ。今年福井晴敏という小説家の作品が3本映画化される。前出の「戦国自衛隊1549」は半村良の作品を彼が味付けしている。1945年の潜水艦の話しが「ローレライ」と現在の話だと思う「亡国のイージス」。「ローレライ」は3月公開で、役所広司・妻夫木聡・柳葉敏郎・堤真一が出ている。「亡国のイージス」は8月公開で、真田広之・寺尾聡・佐藤浩市・中井貴一。後者の方の俳優の闘いの方がちょっと興味あるなぁ。両方とも船だから見に行くもんね。
 あとこんなの見つけたよ。「映画業界就職セミナーin大阪」映画買い付けとか宣伝とかの仕事面白いだろうなぁ~。はぁ~。3月13日に大阪産業創造館でキネマ旬報社に申し込みになっているよ。
 そうそう、「映画ファンド」は検索でまだ上の方になっていますが、しょーもないことしかかいていないので恥ずかしいから下の方にしてくれないだろうか(笑)。いまだに来られているのが申し訳ない。

 昨日色々HPを見ていたら、またもや発見。男性は女性のトイレットペーパー三角折りに幻想を抱いているようだ。昔読んだ「傷だらけの天使たち」という喜国雅彦の作品にも、貧乏アパートに綺麗な女性が訪ねてきて、共同トイレには行ったら、トイレットペーパーが三角折りしていて、はぁ~ってのがあったが、男性諸君、三角折りする手は使用後の手なんだよ!必要分が使い終わってからじゃないと折れないじゃん。そんなので触られてていいの???最近でこそ減ったから嬉しいけれど、私は三角折り見たらげげってひいてたもん。その部分を捨てたくても出ている三角も使用後の手が付いてるんだよ。でも、何となく暗黙の了解みたいに三角折りしているところは三角折りで終わらせておかないといけないような気がしてずっとしていたことがあるけれど、やっぱりおかしいと思う!ちがう???(敬称略)

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