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March 27, 2005

アビエイター

 ハワード・ヒューズやアメリカにあまり詳しくないことが残念でならなかった。
 名前ぐらいは知っていたが、ハリウッドの黄金時代、アメリカの黄金時代を生きた人物の周辺には、有名人ばかり。知っている名前が少なすぎて、時代や彼を読み取れなかったのが、残念でならない。知っていたとしても評価は大して上がらないのだが、ハワード・ヒューズに興味を持ってしまったので、この魅力的な人物の話をもっと知りたいと思ったのだ。ハリウッドに名を馳せた監督で制作者で、有名女優と浮き名を流し、自ら制作した飛行機で最速記録をうち立て、罠にはめられた公聴会では逆に相手をぎゃふんと言わせる。ハワードの黄金期のみが描かれているが、その裏で精神的な鬱屈に耐えられない2面を生きていた。どうしても彼のその部分が映画的に必要だったと見えて、ラストでは影の部分で終わってしまうが、「タッカー」のような描き方でも出来たはずなのに、制作者でもあるディカプリオは彼を愛していたんだなぁと感じた。その描き方だったからか、彼の演技はそのままハワードのようだった。といっても、ハワード・ヒューズを知るわけではないが、本人を見ても、本人よりもディカプリオの方がハワード・ヒューズに相応しいのではないかと思わせた。
 レオナルド・ディカプリオは損をしている。「タイタニック」のような作品に出たばっかりに、過小評価されすぎているのではないかと思われる。私には、演技力があるかどうかは判断出来るほどのチカラがないのだが、ディカプリオが最初に評価された「ギルバート・グレイブ」は主役のジョニー・ディップを食うほどに素晴らしい演技を見せた。リバー・フェニックスのように色んな役に挑む彼は、注目を浴びているにもかかわらず、脇目もふらず、ゲイの壊れた詩人アクチュール・ランボー役の「太陽と月に背いて」で、充分にランボーファンを満足させる演技を披露してくれた。彼の演技力は定評あり、実力もあったのに、そんなことをすっかり忘れていたのだ。今回の作品も、扱った人物も映画のスケールも大きすぎて、見逃されてしまいそうだが、Rayの主役に劣らぬぐらい素晴らしい演技を見せてくれている。この映画で思い出して欲しい。

************ 追加 3/28 22:13 ************

 ずいぶん違うといじめられそうだが、ハワード・ヒューズとパンナムの闘いを見ていたら、TV局とIT関連のを思い出した。きゃー、座布団を投げないでぇ(笑)。

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Comments

本作からはこれまでのどの作品よりもデカプリのがんばって演技してる感じが臭ってきました。
タイタニックは演技じゃなくスターとしての輝きが求められたけど、それ以降の彼は役者でなくスターとなって平衡感覚失いつつあると思うんですが、本作ではいい感じにぶっ倒れてくれた、過剰に芝居っぽい芝居で、結果として3時間の長い映画を強烈に面白くしてくれました。
私の場合、本作で初めて、デカプリの演技って凄い(ていうかオモロい)と思いました。ファンを一人増やしたぞ。レオナルド。

Posted by: Studio yunfatのしん | April 04, 2005 at 08:55 PM

 普通の男であるデカプリオだったから、ハワード・ヒューズの変さ加減をまともな変に見えてよかったのではないかと勝手に思っています。私は判官贔屓なので、一生取れなそうなデカプリオにファンじゃないけれど、取って欲しいです(笑)。

Posted by: 海音 | April 04, 2005 at 11:48 PM

コメントありがとうございました。
そうですね、レオ様まだまだ若いし、いずれはオスカーも取れるでしょうね。
黒澤さんの映画も楽しみです。

Posted by: hary | April 06, 2005 at 11:01 PM

 コメント有り難うございます。
 ファンではないけれど、一度は取らせて上げたいですね(笑)。

Posted by: 海音 | April 06, 2005 at 11:50 PM

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