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April 21, 2005

「ザ・フェミニズム」を読んだ

エロスとはほんらい、生を肯定する力ですから (上野さん 本文中談)

会話とは漫才である。そう親から習った。対談はそのまま漫才の台本として通用するのが理想だと思う。(小倉さん あとがき)

 私は、フェミニズムのふぇも知らん。でも、先入観入れずに何にも知識無しで、本を読んだ。これを書くのに今検索してみたら。フェミニズムとしての意味はなく、何種類ものなんとかフェミニズムというのがあったり、フェミニズムとは直訳すると、女性主義としており、男女平等を目指すならフェミニズムではなく、アガリタニアリズム(平等主義)とすべきだとか、日本の学史は存在しておらず、頻繁に引用される理論が確定されていないとか、頭でっかちの理屈女が遅れてきたニューアカ・哲学系坊やのアクセサリーだったりするものらしい。
 (こういう書き方って、引用がいるのかしら)

 騙されて来られている人もいるだろうから、内緒内緒。そんなこんなの私の感想を興味があればお読み下さい。

 感想は、すっごい面白かった。
 2001年版上野さんふぇみも2001年度版小倉さんふぇみも、ふぇみの勉強にはならなかったけれど、とても人生の勉強になったし、考え方がちとばかし変わったと思う。

 一般的というか、私が知っている程度のふぇみは冒頭の「田嶋・福島・太田・林はふぇみか?」という質問に、林はアグネス論争もあるし、太田もそれで票を集める手だてだった様な気もするので違うとは思うけれど、前の二人はそうでしょうと思っていたのに、違うと語る二人。読んでいたら、ふぇみってなに?って質問に、多くの人が答えることが出来る一般論が無く、人によってふぇみが違うなら、ふぇみってもう無くなってるんじゃんと思ってしまった。
 読んでいて、驚いたのは、フェミは国が欧米のふぇみ運動がうるさいので追いつくために、一般女性に広く知らしめたらしく、その1つの方向性は主婦という職業の撤廃、安い労働力を市場に出すということだったとは。そんなことする前に、子ども産んで働ける社会も一緒に作ってくれと思う。本当に少子化傾向が問題になるなら、独身税なんて言ってないで、子持ちの働く女を色んなことから解放させたげてくれ。
 結婚観は書かれた2001年当時とはもっと変わっているのだから、もっと結婚しない人が増えている。結婚なんて紙切れだ、相手に浮気させない拘束だと書いていた。もう結婚していても浮気が普通になってきている。恋心なんていつかは冷めるのに、50年も拘束って訳にはいかない。結婚の価値は、経済的や法的に認定されるのが早いから、子どもの親権がややこしくないから。それ以外なら、結婚しなくてもいい人がいっぱい出てくるし、昔みたいにおまえのものは私のもの、私のものはおまえのものって感覚も無くなってきているんだから、財産的にも別になってきている。今の結婚の概念は、まだ子供を産むなら結婚後というのに守られている。逆に考えると、少子化を止めるには、結婚をさせようというのが早い話なんだろうけれど、本当は結婚何てしなくても子供を産んで育てていける環境なら、子供を産む人も多くなるのだ。まぁ、偏見はまだ残っているから、制度的に整ったとしてもつらいものもあるし、制度的に整いすぎるとなんぼでも子ども産んで悪用しようとするのも出てくるだろう。3人以上子どもがいたら、生活保護がいっぱい貰えるからと離婚する人もいるという。でも、そんな風に生活出来るかもと思うだけでも有り難いのだろうけれど、これは結婚をしていた女性に限られるのではないか。こういう話は、ちゃんと調べてから書かなきゃダメなんだ。失敬失敬。

 で、私って、結婚願望がないのに、結婚での相手への拘束と、金銭的な安定を望んでいるのが分かったのだ。私自身の未来予想図には、結婚のけの字もないと思っていたのに、根底にはいつか結婚というのがあるようなのだ。読んでいてそれが分かった。
 別に自由恋愛で充分じゃないかと思うのに、世間の常識の威力は凄いものだ。

 あと、援助交際や風俗嬢の方が、お金を貰わない愛人関係より上だと書いていた。人それぞれ考えはあるけれど、面白い。妻ある人に言い寄られ寂しいからどうしようと相談をしてくる友人達にこれからそう言おう。ま、私に相談する時点で「そんなバカなこと止めな」って言って欲しいからだろうけれど。じゃあ、結婚をしていない相手になら、どうなるの?別に好きな人じゃない場合は?終わったらお金頂戴とかしたら、ワンランクアップ?心と体は別物になっているから、性の価値がめちゃくちゃ下がっている。自由恋愛として、恋人がいる人が、他の人と恋愛してもそれはべつにいいと?結婚していても別の人と恋愛してもいいと?心の拘束力なんてないんだから。じゃあ誰とでもお手合わせしてもいいと。
 やっぱ、ひとそれぞれの価値観だね。相手にあわす必要もないし、実体じゃなく、2次元に向かってもそれをよしとする人がいたらいいわけだ。どっかで幼い女の子が描かれたタオルをベッドの上に置き、何をするようなポーズの写真を見たことがあった。わぁ、ここまできてるのかぁ気の毒にと思ったのだが、あの「感じない男」を読んでそんな感情が無くなった。それも肯定されたら、べつにいいことなんだ。
 ふぇみってないじゃんってのは、そんな考えが一般的になってきていて、取り立てて名前を付けるようなものではないってことなのだろうか。

 この本を読んでいくと、どんどんどんどん解放されてくるような感じになるんだ。上野さんの論法は、遙さんが「東大で上野千寿子にケンカを学ぶ」んでいったように、どうしてか?なぜか?どこにそんな記述が?と責め立てられて、読んでいる私にまで突き詰めて、「そこまで考えていませんでした」と言ってしまいそうになる。でも、そのあとわき上がる、そうか自分はそんな風に考えていたんだとか、そんなことは思いもつかなかったとか、その内容を深く心に留めることが出来るのだ(今だけだけど・笑)。
 だから、「ザ・フェミニズム」を読んですっごく面白かったんだ。

 この本はここにTBして下さったblogさんが、私の「上野さんでお奨めありますか?」の質問にすすめて頂いたものです。とても丁寧に対応して頂いて、とても嬉しく感じました。でも、大したことがかけないので、読みましたよっていうのはこっ恥ずかしいのでコメントを書きには行きませんが、いい本を紹介して下さり有り難うございました。知らないところでこっそりお礼を書いてますが、ちょっとでも感謝の気持ちが届いてその方になにかいいことがあればいいなぁ~。

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