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June 02, 2005

SF少女漫画話

 最近、漫画に詳しくない。読んでいない作家さんが多いし、興味も沸かない。
 今年、樹なつみさんの「OZ」が14年ぶりに再刊行された。この作品は、増刊号の読み切りで続いていた作品で、単行本発行時には大判サイズで発行されるほど、話題作となった。少女マンガのSFというのは、竹宮恵子さんの「地球へ・・・」が有名である。この作品は、少女マンガ雑誌に連載されたわけではなく、少年誌の連載だった。その頃はSF漫画に対する取り扱われ方が微妙であったのだろう。パロディ的なものはたくさん存在していたが、SF考証が必要なものは雑誌側も受け入れがたいところがあったのだ。当時24年組が網羅していたので、竹宮作品も少年誌を飾ることが出来、SF作品として優れたものが日の目を見ることとなった。この作品は、劇場版アニメ映画となり、当時の有名俳優を声優陣に迎えるなど、画期的な作品になっている。その後、少女漫画家のSF作品は増えてきた。佐々木淳子さんの一連の作品は、新たなSF漫画ファンを作り出した。その頃専門雑誌も作られ、少女マンガ雑誌の枠外に存在していた人達が商業ベースに乗ることに役に立ったようだ。カテゴリーとして認められてくると、少女雑誌でもたくさんのSF作品が連載されるようになってきた。「ぼくの地球を守って」などは、前世や輪廻の社会現象まで起こしていた。今でも、男性に勧める少女マンガの1冊である。
 で、「OZ」なのだが、今年毎月刊行と、完全版が5ヶ月に渡って出版された。私は、5冊全部購入後やっと読み終わったところだ。10年以上前にこの作品を友人に借りて読んでいた。その時に、手に入れる機会があれば手に入れようと思っていた。作者の作品は何冊か読んだことがある。残念ながら、作者が男性的な人物のために、少女が中途半端で男性が魅力的という話が多い。彼女の描く男性はとても寡黙でかっこいいのだ。少女漫画的なんだろう。しかし、どの作品の女性もキャラクターの魅力が弱すぎる。以前、BSマンガ夜話で「花咲ける青少年」が取り上げられ、けちょんけちょんに非難されたことがあるが、男性諸氏では仕方がないだろう。これの良さは、女性じゃないと分からない。また、男性側に近い私も分からない。「OZ」はそれでも、唯一私でも読める作品だった。構想も面白いし、主役もかっこよかった。10年後改めてみると、あれほど面白いと感じたものが、感じられなかった。私が変わったと言うのもあるが、今の作品のレベルがどんどん上がっているからなのだ。「地球へ・・・」も今読んだとしてお奨め出来るとは言い難い。そういうものなのだ。だから、未だに薦めている「BANANA FISH」や「ぼくの地球を守って」は大したものなのだ。「OZ」が悪いというわけではない。時代の流れで仕方がないのだ。でも、彼女の作品で一番お薦め出来る作品だ。
 今、面白いと思っているSF少女マンガがある。それは、「7SEEDS」。「BASARA」の田村由美さんの作品だ。これは、地球滅亡すると分かった時点で、タイムカプセルのようなものに入れられた若者達の話なのだが、面白い。その頃の優秀な人材を春夏秋冬のチームで分けて、日本中に点在させた。優秀な人物だけではダメだと、その反対の若者達も夏のBチームとして作った。それぞれのチームが解凍されてから、他のチームに出会うまでが進行中だ。まだまだ、連載は長くなりそうだが、お奨めの作品である。

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