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June 12, 2005

叫びとささやき

姉妹でブランコにかけより、おしゃべりしているところをアンヌが優しく揺らしてくれて、
こんな幸せがいつまでも続きますようにと願った。


 幼いときから病弱な次女。死期が近いと世話をする長女と三女そして侍女のアンヌ。話の内容はいたってシンプルで、何でもない話が展開していくだけだなぁという感じだった。しかし、この映画は上映時にニューヨーク批評家賞他をとっているので、一体どうなるんだろうと意表をつく展開を期待してみてしまった。
 この映画は、土曜日見た4本の中で一番いい作品だと思うことになった。
 次女の苦しむゼィゼィ音を聞きながら、彼女の死を迎えた。世話をしながらも繋がりを感じない三人姉妹の姿。次女の死で長女と三女はお互いを見つめ合うことになる。登場人物の気持ちが語られずに冷めた屋敷内をやり場のない気持ちが鬱積した結果があんな感じで出てしまう。良い作品なので是非見て欲しいので詳しくは書きませんが、死の淵にいる家族とはこんなものなのかもしれない。
 次女のゼィゼィ音がつらかった。次女は喘息な訳ではない。私が子どもの頃喘息だったのだ。と言っても神経性で、よくおこったわけではないのだが、その時の苦しみがフラッシュバックする。なぜ自分だけといった気持ちが流れ込んでくる。今は近しい人が死んだときしか喘息は出なくなったが、痛いほどの悲しみがやってくる。また、長女もまた、自分の陰部を傷つけるのだが・・・、私は子どもの頃かなんかに、必殺仕事人の再放送で、あの悲しい音楽が流れる中、女が侍に陰部からの串刺しをされているのを見てから、陰部に刃物が恐ろしくって、もうこの映画痛くてつらくて、声を上げてしまったがな。
 ただ、侍女のアンヌだけが、苦しむ次女を聖母のように支えていた。家族だから、姉妹だからと言っても、やはり他人の繋がりなのだ。最後にいたわってくれる人がいてくれたことが幸せで、次女の多くを求めなかった心があまりにも憐れだった。

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