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June 11, 2005

大地のうた

 印度映画は踊っているのしか見たことがなかった。これは、上映年、キネマ旬報で1位になった作品だ。それだけの価値のある作品だった。
 学があるが落ちぶれているのに、あくせく働くことをしない父と、楽に暮らしていた時代を知っているから、お金がないことでヒステリックになっている母。借金のかたにとられた果樹園から果物を盗んでくる娘。そして、弟が生まれた。居候のおばさんはお金がないから台所から拝借し、それをお金が無く惨めな気持ちで生きている母は何度となく咎め、出て行けと怒鳴る。父は今度はこうしたら服も買えるし、家も修復出来ると諭し、なかなかお金が入り込まない家なので、みんながみんな不幸の連鎖に陥っている。この映画を見たら、お金がないと不幸なんだと言うことがよく分かった。お金がないから、人に借りたお金を返せず、何度となく恥ずかしい思いをし、子どもは母親の嘆きも分からず盗みを働く。子どもだから、我慢しているけれど、食べたいものは食べたいのだ。一人つらい思いをしていた母親が言うことを聞かないからと殴るのを見て、精神面が逼迫したら、誰でもこんな風になっていくのだろうと思った。別にインドだけではなく、日本でも自分の周りでもありそうな話である。
 お金がないことがこんなに無力なのだと、改めて感じ入った次第。お金がなかったら、協力し合うかもと思うけれど、人によるんですね。

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