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June 26, 2005

浮草

 神戸芸術映画祭も昨日で最終日を迎えた。映画監督16人の美と真実という副題は、十分に答えてくれた。最終日の最初の主宰者側の挨拶の時に、前回までの12本を見た人の質問に5,6人は手を挙げておられた。私は全部で13作見せて頂いた。最後の作品は、有料だったのが変更になり、全部無料だった。本当に素晴らしい作品ばかりで、これらを集めて下さったみなさんに感謝したいです。お世話になった人達にってことなのに、神戸の私が無料で見ているのも申し訳ないですね。でも、震災の頃に慰安で来て頂いていた人達のコンサート等は全然見に行く余裕がなかったのです。こんな言い訳をしても仕方ないですが、本当に有り難うございました。

 小津安二郎の浮草を見たのは、3回目。前よりも役者の演技や画面構成を楽しむことが出来た。今でもこの映画の曲が頭の中で流れている。どうやら、3回も見ると場面構成を覚えてきているようである。そんなんでも、大した感想が書けないのである。
 中村鴈治郎[2代目]の演技が素晴らしかった。着物の裾払いに立ち姿に首の動き、表情。「なにをぉ、なにぃ。」の繰り返しにあらわれる表情筋に見入ってしまった。彼は中村玉緒さんの父親。やはり似ているような気がする。2代目ってので思いだしたのだが、海外のHPでの登録時に名前の覧に色々付いてくる。Suffixってやつだ。なんか、いいなぁ~。鴈治郎が飲む日本酒。なんだか、同じように日本酒の味や臭いが広がったような気がした。初めての経験だ。単純な演技なのに凄いなぁ。京マチ子の美しさも更にUPしているようだった。
 あと、古い街並みもどこをきりとっても素晴らしい場面になる。この映画は、視線を大事に取り扱っているのだ。色んな人の気持ちがよく見える。

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少々バタ臭いラインナップが続いたので、そろそろあっさりしたお茶漬けの味が恋しくなってきた。 梅雨時と言うのに、東京は猛暑が続き、麦秋来たりといった風情。 仕事は相変わらず忙しく、お早ようの挨拶もそこそこにPCへ向かう毎日。 嗚呼。 さて、そういうわけで、いよいよ本丸…といった覚悟で、小津安二郎から1本ピックアップ。 もうホントにどれも捨てがたい素晴らしい作品群の数々の中で、私のかなり偏った好みをチェックポイントとすると、 1.杉村春子が出てなくっちゃね、やっぱり。 2.小津のファルスが好きなんで... [Read More]

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