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July 03, 2005

「高慢と偏見」を読んだ

 イギリスで今でも愛されているジェーン・オースティンの恋愛小説。BSの平積み大作戦という番組で知り、読んでみることにしました。ストーリーは、5人姉妹を抱えた田舎町に住む家族の恋愛劇。時代は19世紀末と言ったところか。
 主人公は、良識があり、物事に対して、色々考えて動くと言ったどちらかというと、男性的な感覚を持った21歳の女性。この作品は、作者が21歳の時に描いた作品で、他の作品の主人公からも見られるように、作者と主人公は近い人物で書かれていると思われる。この21歳で書かれた小説が今でも名前が挙がるというのは、ひとえにこの作品の緻密な性格描写が原因といえるだろう。登場人物達に私の周りの人物達を当てはめることが出来ると言ったどこにでもいるような人物の描写が、入り込み易く、いいところ悪いところで愛しくもあり悲しくもありと感じ得ずにいられないのである。
 この作品では、作者=主人公が、第三者的に物事を見ている割に、顔や態度から色んな偏見を抱いてしまい、本当の姿を見つけ出していくのに、自分の狭さを感じていくと言った。大人への成長物語が描かれてもいる。相手になる男性は、思慮深い彼女なので、なかなかの人物が周りに現れてくるのだが、その相手の性格も行動も今の恋愛とは違って、羨ましい限り、気持ちの心の恋愛をしているのだ。小説を書く作者、読む読者の需要と供給がなされているからか、否定される女性像も、愛情深く描かれ出す男性像も、読者が思う通りである。その時代から恋愛第一主義の女性と本などを読む女性とがはっきり分かれていたのだろう。しかし、昔の地位のある女性は、結婚=就職となるので、よりよい就職先を見いだしていかないと行けないために、結婚に重きをおいた時代だったのだ。この時代に生まれなくてよかった。まだ、結婚するかものしれないという全く結婚を否定したものを持っていないのだが、この時代なら私はオールドミスとして憐れに思われていただろう。
 この中で、私が自分に近いと思ったのは、主人公の相手役ダーシーの変化前だ。本当に私の性格が悪いのが分かってもらえるだろう。なんか書いているのを読んで、自分のことと思う箇所が何個かあった。彼のいいところは持っていないし・・・。困ったものだ。
 兎に角、面白かったので、映画で見たことがある「エマ」も買ってしまいました。

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