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September 09, 2005

放浪記

 林芙美子の自伝的小説を成瀬監督が映画化。主役には高峰秀子。見事なぐらいに役になりきって、放浪する人生を演じていると言うより、生きていた。
 貧乏な中から作家活動へ。その間、いい男に振り回されて、いつしか人生の中で男といるときが一番の小説の題材となってしまった。いい男には金も力もと言うが、地で行くような人を好きになりのめり込んで、惨めな生き方を続けていく主人公にはとてもついて行けないが、やはり魅力的な人物。同じ夫婦の問題でみた、「めし」と「山の音」の林芙美子と川端康成の女と男の差を感じ得ずにはいられなかった。
 しかし、放浪記ってこんなに面白い作品だったなんて思いも寄らなかった。私が失敗を恐れ、人間関係を希薄なものにしてしまう方なので、この主人公のように熱く自分を生きている姿には惹きつけられる。今の時代にいない人だ。この人の生き方ももっと知られているといいのにと思った。
 成功してから、貧乏人の団体が、貧乏人に理解がある人だからと寄付を求めてくるのだが、自分で這い上がらなければダメだと突き放す。終わることには主人公と同じように思っていた。一人で這い上がっていかないと行けないんだ。別に這い上がりたくない人はいいのだが・・・。 敬称略

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