« こんなニュースがあったのか。 | Main | 不貞の季節 »

October 22, 2005

屋根裏の散歩者

 遠い昔に読んだ乱歩の短編をまとめて作った作品なので、こんな話だったかはよく覚えていない。きっと映画のために、乱歩のネタだけ使って仕上げた作品だろう。
 昨日は、一昨日からやっているアート&エロティックな映画を女性限定で見せてくれる第3回新開地映画祭の1作品を見にKAVCを訪れた。
 前回は、しんげきで「薔薇の葬列」を見たのだが、その時には無かった演出が行われていた。映画の合間に女性の喘ぎ声が聞こえてくる趣向だ。もちろん、観客もボランティアのスタッフも女性ばかり。また、このような映画にわざわざ行くのだって、どっちかっていうと、私と同じタイプの普通の女性とは趣向が違う人だろう。別にそんな声を聞いても、何ら反応を示したりするものでは無い人達だ。
 こっから、日記なんで色々本音を書いていくのだが、私はあまりエロっぽくないので、経験則や表現がない分、今まで読んで頂いた方には不快に取られるかもしれない。でも、これも私なので、ごめんね。

 って、書いておきながら、そんなに大胆なことを書くわけではないけれど、くだんの喘ぎ声。男性は、っていうか男性の生理的な部分は、発情することが根本にあるのだと思う。100人の男性の好みの顔を作り上げると、アイドルか女優ぐらいに美人に仕上がるけれど、女性100人の好みをあわせるとブ男に出来上がると聞いたことがある。男性は発情して、綺麗な女性と自分の能力を掛け合わせた子孫を作る遺伝子を持っているようなので、女性で綺麗ならば、視覚・聴覚・触覚あらゆる部分で、反応が起きるように出来上がっているものだと、逆に女性はそうではないと思っていた。好きな人がいるときには、どんなことも想像したり、思い出したりして、そんな気分になれるものでもあろうが、別に好きな人がいなければ、エロエロな事なんて考えることもないし、そういうシーンを見ても普通にというか、そんなところまで何も考えられずにいられると思っていた。それはきっと、昔会社の人が面白いものがあるからとビデオを貸してくれて、女友達の家でご飯食べながらビデオをかけたら、無○正のエ○ビデオだった。二人で大笑いしたけれど、フィニッシュを見ながら、流石に気持ち悪くてご飯は食べられないよなぁと思ったぐらいで、大して興奮するというよりも、見たこと無い画像で面白いと思ったぐらいだ。そんな体験があるので、視覚や聴覚で何かしら変化を起こさせるのは、女性には何もないのではないだろうかと思っていたのだ。
 で、待っている間のあの声。友人と一緒に行っていたら、お喋りして全然気の止めない、その無○正を見たときと同じ感覚になったのだろうが。一人でいたので、本を読みながらだんだん気になってきた。女性が他人のそんな声を聞く機会はそんな無いと思うのだが、だんだん気になってきた。
 で、映画が始まった。映画を盛り上げるにはめちゃめちゃいい効果だったのではないだろうかと思う。宮下順子・石橋蓮司のこの映画。最近では、三上博史でもリメイクされている18禁の映画である。
 石橋蓮司の若い姿は、屋根裏の徘徊者に相応しく、宮下順子の綺麗な肌は、「おくさまぁ~」と言われていても申し分ないお姿だった。最初から、奥様が気持ちよくなる映像が出てきて、それが映画全体そうだったのだ。まぁ、この映画も18禁だろうから、仕方がないだろう。と言っても、そんな性表現を意識しているわけではなく、殆ど奥様の喜ぶ姿でエロ化しているだけの作品なのだが、前に見た「薔薇の葬列」の最初のピーターの男同士の絡みの映像より、エロく感じた。殆どクローズアップされていない映像で、どうしてエロく感じるのか。それは視覚とか聴覚で取り入れられたものの記憶等がそうさせているのではないかと思ったのだ。まともに書いてる割に大胆な発言だが、私個人だけかもしれないけれど、女性は映像を見ることでは流石に興奮したりしないのだと思う。
 ともう一つ。最近氾濫していて見る機会が多くなった女性の裸体。隠していたときには価値はあったはずだけれど、どんな女の人でも裸体をさらけ出すようになった。性の解放、もしくは日本人女性の体型が自慢出来るぐらいによくなってきたせいでもあるとも思う。そしたら、こんなに氾濫していて、女優並みの裸体を簡単に見ることが出来て、女性とは違って、視覚や聴覚だけでも楽しめることが出来るなら、女の人って別にいらないんじゃあ。もしくは誰でもいいのではとか思ってしまった。顔がよくて、姿がよければ、よほど嫌な性格ではない限り誰でもいいのではないだろうかと、ふと思ってしまったのだ。もしかすると、その中で、攻略しやすいような性格とか、女性に付随するものが自分に得になるとか、そんなので、「ほれた」「性欲が起こる」というものではないのかしらと、映画を見ながら考えてしまった。う~ん。
 こんなことを書くと、いい男の人に巡り会っていないのね。と思われそうだが、いい男の人に巡り会っているよ。でも、生理的な部分ってそんなものなのかもなぁと思うのだが、どうでしょうか?(笑)

 で、肝心な映画の話だが、30年前のバタ臭さがエロさを誘う映画だった。監督はエロ映画専門の監督さんだったが、その時代の映画の影響を受けていると思う。乱歩のいびつな姿をうまくとらえていると思うが、昇華していないところが残念だ。私はもっと陰翳を重視して欲しかった。で、おちは笑ってしまったよ。

 映画の内容よりも色々考えさせて貰える作品だったかもしれない。上記の書いた内容の根本も、「同じ声を出すんだなぁ」ということで、同じ胸に同じ体の構造。次々と殺されていく猟奇の話に別に誰でもいいんじゃって思えてしまったのが、この映画にあるのかも。

|

« こんなニュースがあったのか。 | Main | 不貞の季節 »

「映画」カテゴリの記事

Comments

屋根裏の散歩者!昔読みましたよ。
乱歩の作品は人間椅子とか結構子供心にぐっと(笑)くるものがあったなあ。
少年探偵団なんて駄作だって言い切ってましたからね。

その映画は観てないけど、三上博史のリメイク版は観たことがあります。
しかし、女性の喘ぎ声ってすごいっすねえ。
まあ、演出的にはアリかも知れないけど、多分誰かと一緒だったらドン引きだろうなあ。

それにしても海音さんの女性と男性の考察には恐れ入りましたよ。
確かに男性には次の子孫を残そうという意思みたいのはあるのかも知れませんね。
年中発情してるし...笑
オレも裸体は氾濫していない時の方が良かったと思いますね。
最近のAVを見ても、あっけらかんとした女の子が何の疑問もなく絡んでいるので、ちょっと辟易ですわ。
もう少し隠微なものを見させられているという気持ちにさせていただきたいのが本音ですかね。

とにかく1970年代の映画は色々な意味でバタ臭さが漂っていて好きすね。
特に、市川昆監督の金田一耕介物は今でも大好きな作品です。

Posted by: sozoro | October 24, 2005 at 12:57 AM

★sozoroさま
 コメント書きにくい記事なのに有り難うございます。
 私は、男女の生理現象と永遠の愛について興味を持っているみたいです(笑)。もしかしたら、この二つはちっとも因果関係が無いのかもしれません。

 市川昆監督作品の金田一は名作中の名作です。彼の映画を超える金田一映画が出るとは思えません。いいですよね。
 ちょっと昔のおかしさを感じる作品は惹かれますね。今の作品にもそんなところがあればいいのになぁ~。

 sozoroさまGET彼女おめでとうございます。
 (⌒▽⌒)/゜・:*【ネ兄】*:・゜\(⌒▽⌒)
 その方とLOVELOVEになるだろうと思っていましたよ~。今更言っても遅いか。他にも思っていた方がたくさんおられるだろうし。
 これからの寂しい季節をあつ~くお過ごし下さい。

Posted by: 海音 | October 24, 2005 at 11:29 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/43685/6511588

Listed below are links to weblogs that reference 屋根裏の散歩者:

« こんなニュースがあったのか。 | Main | 不貞の季節 »