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January 08, 2006

あらしのよるに -恋愛論、組織論大人の童話だ

 可愛い子ヤギのお尻が、狼同様美味しそうと思った映画宣伝を見てつい見に行ってしまった。もちろん、カップルは少なく、親子や孫連れが多かった。

 内容は極簡単。嵐の夜にお互い顔を見ることが出来ない状態で、お話だけで意気投合してしまった2匹。しかし、実際あってみると、お互い違う立場だった。しかし、環境や姿が違えども、「私たち友達ですよね」と、異質なものとの秘密の繋がりで親しくなる二匹。しかし、秘密でしか会えない二匹は、お互い自分のいる社会から異質に思われてしまう。生きていくことはその環境でしか出来ないことなのか?異質なもの同士がお互い一緒に生きていくことは不可能なのか?そんな話をこの2匹はどのようにしていくか?そこに無理だろうと思う心や違う世界や場所があるかもしれないと思う心と向き合うことになる。あなたなら、どうする?
 もし、あなたのそばに自分と違う世界で生きてきた人がいて親しくなる。しかし、世界が違うことを知ると、相容れないと思う?そこで世界はまず小さくなった。相容れるとしても、恋愛ではなく単なる親しくなった程度で、自分のいる環境を騙してまでも相手と親しくなりたいと思うか?弱者の子ヤギの屈託のないそぶりが、受け入れるものの世界を広げている。自分の世界がどこまで広がっていくのか、それは異質なものに対して偏見を持たず、笑顔が見せられるかもあるだろう。
 自分の世界だけで生きていくことが悪いことでもなく、一般的には普通のことだから、この子ヤギや狼の選択が異質で話に惹かれていくと言うことだ。なかなか面白いラストだが、ペシミストの人には文句を言いたくなって耐えられないラストかもしれない。
 恋愛論と見るのが一番見やすいと思う。もちろん、子ヤギが女性で狼が男性だ。ぷりぷり歩く女性に欲だけをかくことも出来るだろう。しかし、「二人でいると楽しいですね。」とか「癒されますね。」の言葉に、お互い自分にとって必要なものの意識が表れてくると、お互いをお互いのレベルに合わせようとし、また相手のためなら死んでもいいと思える。野獣が好きな私ならではの発想かもしれませんね。

 狼の声を中村獅童が演じている。子ヤギの声はそうとは思わないですが、狼のガブはとても豊かな広がりのある演技で、この人は本当にうまい人なのだなと思った。

今年の3本目 3/3

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