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April 19, 2006

マンダレイ

 「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のラース・フォン・トリアー監督作品。前作「ドックヴィル」の続きをニコール・キッドマンから、「ヴィレッジ」に出ていたブライス・ダラス・ハワードが好演。実は、アメリカ三部作らしく、次回作は「ワシントン」らしいが、キャストは決まっていない。さて、次のグレースは誰だ!
 この映画、見に行くのが嫌で嫌で仕方がなかった。前作「ドッグヴィル」は、問題作と評判になり、見に行かなくっちゃと出かけて衝撃波を食らった。兎に角、人の心の表層を剥がしたようなストーリー展開で、苦しいことだらけだった。トリアー監督は人間はこんなにお粗末なもんと表したかったのかと思うほど、情けない気持ちにさせる作品だった。もちろん、映画的には素晴らしいし、映画通の人には是非にと奨めたい。と言うような作品なのだから、その後の主人公グレースを見守ろうと言う気に・・・・なれない・・・。また、なんか嫌な気持ちに襲われそうで、でも、映画通(笑)としては、見に行かないと行けないような、何というかそういう義務感を課せられているような気持ちになる。だから、もっといやいやにならないように、この映画の情報を得ないようにして、自分を騙して見に行ってきた。
 見事だ!これ以上にないほど、予想を超える心理合戦。単純な話の中で多くのことが封じ込められている。観客を歯がゆくさせるのは、主人公がマンダレイを訪れたところの最初の部分だけで、内容が読めてしまい、想像通り歯がゆい行いを主人公が行っていって、
 「そーじゃないだろう」苦しい気持ちになり、多くの語らない黒人達の大人なところが余計に強調された。私も悪いのだ。いつも主人公になってしまうから、この主人公の行動が苦しくなる。おいおいおい、と何度つっこんでも、グレースは、監督の思い通りに、画面の中を動いてゆく。あー勘弁してくれ!
 なんて、思うのは私だけなのか。監督の意図がそのまま観客の心を揺さぶっただけなのか。
 兎に角してやられたので、次回もいやいや映画館に足を運ぶことになるのである、きっと。
 この映画の集約をエンドロールの映像が物語っている。あぁ、まだまだ病気の世界がアメリカを襲っているのだと再認識させてくれる。

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