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August 07, 2006

日本沈没

命よりも大切な愛があるのよ

やっと、やらなければ行けないことが分かりました

 こんな時期に自虐的な国民性やなぁとテレビで誰かが言っていたけれど、ほんまやなぁ~。藤岡弘の日本沈没を子どもの頃にテレビで見た記憶があるがストーリーがこんなんだったかは覚えていない。30年以上前の作品なので、現在の最新地学や地震学にのっとったストーリーを作らなければ、一般人でもついて行けない。しかし、リアルにするために出てきた学者の説明を一般知識だけで理解出来ただろうか・・・いやぁ地震大国だから普通にテレビを見ている人には理解出来る説明で入り込みやすかった。フォッサマグマ中央構造線も何度もTVで聞いていた語句。今回初めて知ったのは、メガリスの沈降ぐらいで・・・、実際映画とは真逆にプレート同士が当たって隆起している日本列島にはメガリスの沈降が話題になることはないから知らなくて当然とは言えますが・・・。映画の中で豊川悦司演じる教授が黒板に色々な数式を記入していますが、どうやら大学院レベルの人なら誰でも分かるものだそうですが、教授が色んなシーンで計算しているものが全部話にのっとったものであり、実際使われているものだと言うことを知ると、映画の世界って凄いなぁと思います。教授が何の気無しで書いている数式がプランクトンの量だったりするのを映画で見ていて理解出来る人がいるのだから、世界ってものすごく大きいんだなぁ~。
 この映画マニアックな感想から始めてしまいましたが、主人公カップルは単なるおまけで、日本が未曾有の被害に会うならどうなるといったものがテーマになっているから、その姿を見せるのに草なぎ君演じる小野寺をうろうろさせて、こんなところでうろうろなぜしてると、観客からのつっこみがもうすぐあってもいい頃だと思うほど、ストーリーにカップルはいらんのんちゃうんと思わせた。ただ、あの久保田が作った音楽は盛り上がる。その為の映像にはカップルの別れが一番だろう。
 マニアック、本当にマニアックな映画だった。割と感動しながらエンドロールを片目から涙を落としつつ見ていたら突然、ガンダムの監督やエヴァンゲリオンの監督やその妻のマンガ家などの名前が出てきて、なんか座席からずっこけそうだった。そこから、笑いが止まらなかった。まだ見ておられない人のために、どこにいたかは伏せておきましょう。
 淡々と演じる草なぎ君は、小野寺=草なぎになっていて、これも彼の演技法なのだろうと納得する。この映画で一番素敵に見えたのは相手役の柴崎コウ。バイクに跨る姿が格好いい。アクションシーンのオファが来てもおかしくないぐらい、似合っていた。チャーリーズエンジェルもいけそうだよ(笑)豊川悦司の教授は、この作品の前に「やわらかい生活」での彼を見ていたので、こんなに変わるんだなぁと感心する。エキセントリックさも持ち合わせているので、あまり暴れなくてもくせ者教授になれる人だ。ただ問題は元夫婦の役の大地真央と年齢差を感じて、年下夫なのかと思わせる。大地真央の文部科学大臣はう~む~。大臣になるのだから、ちょっと世間とか違う人が多いだろうと贔屓目で見たとしても、あのしゃべり口調は残念だ。個人的には好きな人なので、もっと自然な演技を見せてもらいたい。

 小松左京の日本沈没第二部が現在本屋の平積みになっている。第3部の噂もある。日本人がぬくぬくと住んでいる日本列島から出ていかなければならないとしたら、またユダヤのように流浪の旅に出て行った人達はどんな人生を送るのか。今かわぐちかいじの「太陽の黙示録」と言う作品が土地を持たなくなった日本人達のその後を描いている。色んな事を発想する、面白いなぁ~。神戸の垂水に住む筒井康隆のパロディ「日本以外全部沈没」はちょっと読んでみたい気がする。日本沈没共々、SF小説の賞である星雲賞を受賞しています。

 神戸市民としては、柴崎コウが演じる役柄が震災体験した人の役なので、重ねてみてしまうが、あまり感じ取れなかった。北海道でも新潟でもよかったのだろうけれど、取りあえずいれとかにゃってことだろうな。震災体験の個人差は大きい、小野寺が最初の方に歩き回った被害地は私が見た震災と同じだった。爆撃の後かと思われる姿にちょっと入りかけたが、入れなかったのは、彼が淡々と歩いていたからだろうなぁ~。

 なんか、映画の時間枠にいっぱい入れなきゃいけなかったせいで、いっぱい描き切れていないけれど、何か仕方がないよなぁとは思ってしまう。何かいっぱい足りないような気がするけど、しゃーないよなぁ。
 映画は、面白いとか映画の評価とかはおいといて、取りあえず見ておくべきだと思う。日本の映像技術もここまで来たんだとか、ハリウッドのまねにならないような被害地の撮り方をよーがんばったとか・・、見て上げて下さい。

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