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September 03, 2006

ユナイテッド93

 今のところ私の今年のベスト1圏内の映画です。

 題名を見ただけでは、ピンと来る人は減ってきたと思います。そう今度の9/11で丸5年が経つのだ。ユナイテッド93それはあの悲しい1日に起こった出来事の一つ。ユナイテッド93便の話なのだ。
 ツインタワーにつっこんだのはあまりにもインパクトがありすぎて、意外に覚えられていないのが、それ以外にハイジャックされた飛行機のこと。この93便は、テロリストの思惑を達成されないまま、乗客全員死亡という大事故になりました。この映画は、実際に何が飛行機内で起こったのかを語ってくれる証人は誰一人もいないけれど、機体に残されたもの、家族の証言などを元に事実に近づけるように再現されています。
 冒頭シーンイスラムの教えを緊張した面持ちで唱えるテロリスト。多くの使命を帯びたテロリスト達がそれぞれの飛行機に乗り込みます。異常事態は、乗っ取られた飛行機が目的地から消え、NY上空で消えるまで管制塔や軍資令室が映し出され、4千機以上も上空を飛んでいるアメリカの空を識別番号の付いた機影とのやりとりだけが繰り返される。なぜか不思議な感覚に捕らえられる。ちかちかして移動する線でしかない飛行機の姿がそのまま人間・乗客の重みのようなような軽さを感じさせる。管制塔のやりとりだけで重大なことが起こり、実際にNY上空に消えた飛行機は急降下の姿を見せて突っ込んでいきます。何というか、事件の大きさと実際のその時の動きとの差が大きすぎて、そう変、変という言葉が一番合うかもしれない。そんな星の光を見ているような映像から、突然行動を開始して、目の前の本当に自分が体験するような描き方で進んでいくユナイテッド93のテロ行為。ツインタワーの事故の情報を得た機上の人達は、この飛行機が飛行場に着陸することがないことを知り、凶器の爆弾などに怯えながら、実力行動に出ます。そのそれぞれの姿が、今一緒に乗り込んだ人達が恐怖の中、動き始めていて、まるで本当にあったことのように見えてくる。
 事実はこんなに当たり前な姿なのだ。
 最後の瞬間、私も体験してしまったようだった。

 こんな描き方もあるのだ。映画としては、管制塔や軍の施設は何も重大な動きをしているように見えず、何か眠たくなってくるような進み方だった。それとの差が大きくてその一瞬が私の中に入り込む。別に感動も思いも何もあふれ出しては来ない。ただ、私は「そこ」にいただけなのだ。
 英雄譚も語られることなく、思想も宗教も個人のインパクトもない。面白い作り方だ。

 9.11があったときに、友人Oはしきりにユダヤ・ブッシュの陰謀説を私に語って聞かせた。華氏911のマイケル・ムーア監督作品にも、ブッシュとビン・ラディンの繋がりを描いたのがあったと思うが、ツインタワーは事故の前に持ち主か保険会社か忘れたけれど、ユダヤ資本が離れ、ペンタゴンのぶつかったところは老朽化で莫大な補修費用が必要だったとかと言っていた。まぁ、そんな話はいくらでもネット上で見ることは出来るだろう。兎に角、自分の周りの世界やテレビで言っている事以外に、見えていることが嘘っぱちな世界はたくさん潜んでいると思う。その説から行くと、大統領官邸に突っ込むのはそう見せかけて、行かなかったのが正解なのかもしれない。

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Tracked on September 10, 2006 at 07:56 PM

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