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November 01, 2006

性別が、ない!

性別が、ない! ① 新井祥

 性倒錯を扱ったマンガではなく、本当にあった笑える話という雑誌に連載している新井祥さんは、染色体異常の為に両性具有となってしまった。そんな話です。
 両性具有と言ったら、遠くギリシャやローマ時代の頃より憧れられ、今日本では○ロの世界でふ○なりなどと称され、興味を持たれています。内田春菊の「目を閉じて抱いて」で、両性具有の悲哀を知ることが出来、主人公の豊満な乳房と男性○器と女性○器を持ち、子供を妊娠する姿に、両性具有の姿はこうだというステレオタイプとして位置づけられたのですが、実際はあまりにもそういった事に立ち入らなかったので、知らない人が殆どだったでしょう。
 新生児の2000人に一人は性別を見分けにくい○器を持つ子が生まれてくるそうです。この性質を持つ人を半陰陽者、インターセクシュアル (intersexual )、ハーマフロダイト 、アンドロギュノス (Androgynous)、というそうです。なかなかどういうものかの概念を知る機会がありませんが、具体的な例が挙がっているので紹介しますと、
●内分泌系の異常によって起きるク○○リス(陰核)の肥大化
●外見上の性別が性染色体上の性別(Y染色体があれば男性、なければ女性)とは逆
●尿道がペ○スの先端ではなくて、下側にある
●外見が女性型だが、膣を持たない
●性腺が睾丸もしくは卵巣に分化していない、もしくは両方を含む
●二次性徴が異常に早い、起きない、あるいは育てられた性とは別の性の特徴を持った二次性徴が起きる 他
色んな症状の人がいるようです。
 半陰陽となったために多くの障害や偏見を感じている人達がいるとは思いますが、別に特別視することのない、他の臓器に異常がある人と変わりがないととらえた方がいいのではないかと思っています。性的な部分は、他人と比べることが出来ないために、成長期には親にも相談出来ずに多くの悩みを抱えた人が多いと思いますが、自分の体のコンプレックスを持っている人は私を含めて多くいるとは思うので、あまり人とは違うと悩まないで欲しいと思ってしまいます。大きなお世話だと思われそうですが・・・。

 この漫画の主人公はもちろん作者で、豪毅にも実名で作品を世に送り出しています。男性と結婚して、30才を過ぎるまで、変とは思わずに医者に染色体異常ですと言われて、「気付きませんでしたか?」とまで、医者に言われた主人公。女性ホルモンと男性ホルモンの影響が交互に来るために体調を崩すことがあるらしく、どちらかの性に統一することで体の負担を和らげようとしたときに、性別は女のまま、乳腺をとり、髭を生やしはじめ、女性○器を使わないようにして、おもいっきり男性に移行された主人公の日常が語られます。以前は女性だったのに、男性ホルモンが多く出るような生き方をはじめると、オスの部分が出てきて、サドになりと、ご本人も予測が付かない体や心の日常を教えてくれます。
 本当に、30才まで女性やっていた人とは思えないほどで、自分の性生活も赤裸々に語っていて、ホームページで「生き方かっこいいです」とコメントされていても、なんか納得出来る。そういうところに惹きつけられるのか、この人のまわりは面白い人ばかり、また両親に染色体異常だったと報告に行く4コマが、
母曰く 「まるで萩尾望都のマンガみたい~、お母さんも両性具有だったりして」だったり、
父曰く 「SFのような話だなぁ。まるで石ノ森章太郎先生のマンガだ。」なんて言っている姿を見ると、だからこんな前向きで素敵な面白い子供が出来ちゃうんだなぁと感心してしまいました。

 ホームページでは、漫画に出てくるアシスタントの美少年こう君の顔と元女だとは思えない新井先生の顔を見ることが出来ます。

 

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