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January 04, 2007

2006 映画総決算

 自分たちで内輪でやっているものの原稿を書くために、先にここで書いた映画感想文をHPにまとめてUPさせる作業が大変で、大分時間がかかってしまった。誤字脱字や感想がないところに思い出す限り感想を入れ何度もUPするも、ホームページビルダーでお手軽に作ったために、言語が無茶苦茶に訂正されたりして、DreamWeaverで再度訂正、だんだんめんどくさくなって、もういいやって状態で終わらせました。ははは
良かったら、過去感想文の2006をクリックして見て下さい。毎年、感想文にレベルアップが見られない、希有な文章であります。

 さて、今回も昨年見た映画の中で、順位何ぞを付けてみたいと思っています。映画館で見たのは74本。そのうち、2度見たものが2本。上映年度が異なる物もあるのですが、とりあえず、昨年、一般上映館で上映されたもので、私が昨年見た映画で順位を決めてみました。大して見ていないので、参考にならないと思いますが・・・。皆様の今後の鑑賞のお役になればと思います。

 他のブログさんでもう映画の順位が出ているとは思いますが、他を全く見ることなく自分の感性で選んでいきますので、かなりのひらきがあったとしても、ご愛嬌と楽しんで下さいませ。

★☆★☆★☆★
 はでは、2006年 海音が見た映画ベストの発表です(≧◇≦)

  □▲□外国映画部門
      1位 ブロークバック・マウンテン 
      2位 ユナイテッド93
      3位 クラッシュ
      4位 トンマッコルへようこそ
      5位 うつせみ
      6位 王の男
      7位 カポーティ
      8位 硫黄島からの手紙

                     ■△■日本映画部門
                         1位 フラガール
                         2位 ゆれる
                         3位 嫌われ松子の一生
                         4位 海猿Limit Of Love
                         5位 バルトの楽園
                         6位 かもめ食堂
                         7位 やわらかい生活 


 きちんと10位までになっていないのが、私の持ち味・・・じゃなくって!見た本数も少ないけれど、書きたくなる映画の題名も無かったってことです。これを書いたら、他のブログさんに探検しに行こうと思っていますが、きっと順位は違っているだろうなぁ~。

□外国映画部門
 今回は分けてみました。最近の映画って大作を見てもそんなに面白く感じなくなってきています。私が変わってきたのか、飽きてきたのか、国民性が違うのか、映画ブームにはなってきていますが、90年代に訪れたゲーム離れのような現象をこのままでは起こるのではないかという懸念を感じてしまいます。ハリウッド自体、映画産業を支える原作や脚本を他国に求めるぐらいなので、アメリカの能力がある若い人の映画技術者離れが顕著になってきているのでしょうか。兎に角、ハリウッドが頑張ってくれないと映画ブームは立ちゆかなくなってきます。
 そんな中、毛色の違うものを出し続けているアン・リー監督の映画が評価され、アメリカ映画の幅の広さを目の当たりに出来、一つの可能性が出てきました。他民族で飽和状態でも、誰でもはい上がることが出来るおとぎ話の国アメリカの可能性は科学技術だけではなく、映画も他民族を受け入れて行くということに光が見えたのです。アメリカ国民でさえ、大味の作りでは飽きがきていたってことなんでしょうか。アン・リー監督作品はどちらかというと苦手なものが多かったのですが、いつの間にかアメリカとの融合で、アメリカの奇天烈な部分から、分かりやすいものを取り上げて表現されるようになったのではないかと、勝手に解釈しています。彼の作品は、あまり次回を期待というわけには行かないのですが、見つけた糸口を大事にしていって欲しいです。
 1位2位を悩んだんですが、「ユナイテッド93」は映画の中でのドキュメンタリーとジャットコースターのような体感の融合に新たな映画を感じさせてもらいました。実際前半のあの管制塔の表現だけでは、今までの映画と違いすぎて、日本で上映されることもなかったかもしれませんが、前半後半でインパクトを変えられ、はっきりと観客が映画の外から中の登場人物にされてしまう趣向は、これからも使われていくのではないでしょうか。必ず映画館で見てくださいと断言したい映画でした。
 3位の「クラッシュ」は、表現方法のレベルの高さに脱帽です。こんなのを作られたら、日本の映画を見るとまだまだ子供なんだなぁと思うのと、上記に書いたことがうそっぱちで、アメリカの層は厚いじゃないかとか思ってしまいます。でもまぁ、そんなことはなく、この監督の力量が凄かったと言うことなんでしょう。アメリカは他国の映画をリメイクや漫画原作を買っていないで、もっともっと、自国にある映画の題材の豊富さに目を向けるべきではないのでしょうか!なんて思わせてもらえるほど、この映画はたった1日にアメリカの病理を内在させて、これでもかと見せつけられます。兎に角、最初と最後に主人公達の考えが思いっきり変わるような展開に息をのみました。

■日本映画部門
 「武士の一分」取り沙汰されていますが、私は前回の作品からあまり上がっているとは思えないので、あまり評価を出せませんでした。日本アカデミー賞はやはり企業の映画祭です。まっそんなことはどうでもいいか。
 「フラガール」は、アカデミー賞の外国語映画部門にノミネートされているからではなく、本当に面白かった。脚本も俳優達も演出もこんなに楽しくさせてもらって、尚かつ元気をもらって帰ったのだから、大したものである。今夕張市のことが話題に出ているが、同じ炭坑の町がこのように変わっていったこととの落差がありすぎ、夕張市の哀愁を感じ余計に気持ちが入ってしまいます。正月にNHKでふるさとの再生の番組をしていましたが、自給率40%でかまわない国に農業が主体のふるさとたちが生き残れることがない、それと呼応するように夕張市と同じく市の財政が立ちゆかなくなった町や村を見ていると、この映画のような元気をもっとくれ~と思ってしまうではないか。兎に角、元気だった頃の炭坑へのオマージュとしても、この映画は最高でした。
 2位と3位がどうしようかと悩んだ末このような形になったのは、「ゆれる」の監督の力量よりも俳優の力量が勝ったってことかもしれません。静と動のように違う映画ですが、言葉のないところに言葉を感じさせるのはただ演技力しかありません。暗くつらく悲しい映画でした。また、ラストも二人とも救われないのかもしれませんが、ロングを多用してクロスカッティングもあまり見られないのにここまで表現出来る演出と俳優に感動させて貰った。この演出はうまい俳優しか出来ないんじゃないのか。ってね。
 3位は話題騒然になり、TVドラマ化までされてしまった「嫌われ松子の一生」。兎に角、表現方法に参った。私はCM監督からきた映画監督が好きなようで、ついつい見に行ってしまうのだが、きっと、CMの中で表現しすぎる訓練と観客がどこで面白さを感じるかの客観性が出来すぎているのではないだろうか。兎に角、画面いっぱいこれでもかっていうほど楽しませてくれる。映画をあまり見ない人は食傷気味で終わるかもしれないが、私としてはこれほどの美味しいおかずは無いってぐらいに楽しませてくれたのだ。この先もこの監督についていきますよ(笑)

 2006年は、これがみたーいと叫ぶ映画があまり無かった。シリーズ物や豪華俳優、豪華監督物はTVのCMで何度も見させて貰ったけれど、これ絶対見たいと映画の予告を見て叫んだのは、「嫌われ松子の一生」だけだったのだ。なんか、ちょっと寂しいじゃないか・・・。
 アメリカのおたく評論家の今出ている本には、ハリウッドの漫画原作で映画化進行中の題名がたくさん載っている。お金もないのでまだ買って読んでいないのだが、その中でもあるように、大量にアメリカに日本の漫画が流れているのだ。
 「寄生獣」の映画化権をハリウッドが買ったって噂になったが、この漫画の趣向を「ターミネーター2」でつかわれただけで、映画化にはなっていなかった。それが、大物監督がその権利を漫画に忠実に実写化しようではないかと動き出したのだ。「エヴァンゲリオン」や「童夢」も映画化権が買われているが、そういった情報だけで、本当にやるのか!?と頼むぞ!って念押ししたくなる。先日、漫画の単行本の帯に「20世紀少年」の3部作と「MONSTER」の映画化が書いているのを見たが、本当に本当に映画で見せてくれるんだよね。ファンは映画でどれぐらい表現出来るのか、また漫画としては素晴らしいけれど、海外の一部のマニア止まりになってしまうところを映画化でもっと多くの人に知って貰うことが出来るのだから、こんなに嬉しいことはないんだからね。しかし、原作を変えられるとこれまた辛いのだけれど・・・。漫画の客を映画館に来させなければならないってのも、アメリカの映画の状態はどうなっているんだろうね。

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Comments

「ユナイテッド93」を見逃しました。
ポール・クリーングラスごときに大した映画は作れんだろうとなめてしまい大失敗。リバイバルしないかなあ

日本映画好調と叫ばれた2006年ですが、たしかに外国映画の方がはるかに面白いと感じました。
予算だけの問題でなく、表現力とか人材の層の厚さ
しかも日本や日本人を描く秀作が多数つくられ、感動するのは外国製日本映画ばかり
複雑な年でした

Posted by: しん | January 08, 2007 at 01:37 PM

★しんさま
 TB&コメント有り難うございました。
 ユナイテッド93は映画を作っておられる人からしたら微妙かもしれません。きっと、「おい」って叫ぶかもしれませんが・・・。映画館でのユナイテッド93の搭乗はお勧めします(笑)

Posted by: 海音 | January 08, 2007 at 11:45 PM

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