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February 19, 2007

腐女子考察

 今日のメルマガニュースで、腐女子を扱ったものがあった。その中で知ったのだが、腐女子を彼女に持つ男性のブログが人気で書籍化され、売上を伸ばしているらしい。 最近では、腐女子の聖地をTVで取り上げられていたりする。腐女子の名前が一般に浸透し、ATOKの変換が出来る日も来るであろう。もしかすると、私のはatok17なので、もうされているかも・・・。
 もう大分昔、10年近い前にあるけれど、友人Oと男性の同性愛に興味を持つ女性達について語り合ったことがある。と言っても、Oはその女性達の心意をくみ取れないので質問してきたわけだが、その当時私は、彼女らがその漫画の中の主人公を自分の代替品だとしていると思っていた。
 どういうことかというと、こちらが偏見ありきで申し訳ないのだが・・・。当時、神戸のBLなど置いている書店で、髪が長く眼鏡をかけた太った女性をよく見かけた。私はその時も現在もBLに興味はないので、そこで買うことが無いのだが、来る客は見ることが出来る。同一人物かと思うぐらいに似た姿の女性達に出会うので、私は友人Oに語った話は、普通の少女マンガの主人公に重ねられなくなった人達が、自分を空想の世界に入れるために、性別を変えたら、安易にその主人公達になれるからということで、この漫画の世界が発展してきたのではないかと語った。どういうことかというと、自分が少女マンガの主人公のように可愛いかったりすると、主人公のように、素敵な男性に愛され、心も体も癒された夢が見られるのだが、現実ではそうはいかない。ある程度の人はそのようになろうと努力してそちらの方に目が向いていたり、少女マンガの夢の世界には気にかけず、自分の幸せを見つけていく、社会に出て行く女性になったりするのだけれど、少女マンガの世界も現実も逃避する人達がいるのではないかと思ってしまったのだ。自分の姿を少女マンガの主人公に見立てることは出来ないけれど、BLの世界になら、自分が男性に変わった場合には、可愛い男の子になって、素敵な男性に気持ちよく可愛がって貰うことが出来るのではないだろうか。もちろん、女性漫画に少ないエロスがその当時からBLに多く存在していたので、男性同様ポルノ的なものを求めることにも繋がっていたんだと思っている。これは、現在もそうだと思っているのだ。
 私は全く読まないと言うことはない。有名な「大奥」のよしながふみは好きだ。彼女の「それを言ったらおしまいよ」は可愛くて好きである。だから、自分が腐女子でないという観点からの書き方であまりいい風に捕らえないかもしれないけれど、作品的もエロスばかりだけではなく、面白い読み応えのあるものも多いと思う。
 で、今なのだが、昨年、「腐女子化する世界」を購入した。この新書を買うぐらいおたくよりも腐女子に興味がある。しかし、読むものがいっぱいで、未だに手を付けていないのでどのようなものが実体であるのかまだ分かっていない。10年前友人Oに語ったことも、まわりに腐女子がいたわけでもなく、実地研究してみたわけでもない単なる憶測でものを言っているだけなのであるから、本当に彼女たちはどうなのかはまだ何も知っていないのだ。
 で、最近の考察なのだが、これまた憶測でものを言い、嫌な思いをする人や反対意見があるのかもしれないのだけれど、腐女子って言うのは、性の開放が進んだこの世の中で抑圧された世界を歩いている人達の脳の開放の場ではないかと考える。繰り返し、自分が変化した姿で愛される姿を想像することで満たされてたことから一転し、それを覆い被さるような強いエネルギーですべての世界を自分の空想の世界に取り入れて発信していこうとしているのが現状なのではないかと思ってしまう。この意見も分かりにくいかもしれないので、もうちょっと具体的に書くと、今の世界は腐女子だけではなく、想像の世界ではないと満たされない世界になっているのではないかと言うことなのだ。そんなこと100も承知だと言われたら書いても仕方がないが、よく未来小説や映画で、脳だけの思考や空想の世界だけになった未来があるが、それに近いものを感じる。この世の中、いや日本限定かもしれないが、自分が幸福で癒される時というのが、実体験で味わえることが少なく、例えば藤原紀香と陣内の結婚式で幸せに感じたり、お笑いの番組を見て腹を抱えて笑ったり、ネットの中で酷いことを書いてすっきりしたり、それを見て炎上させて正義感を現実の自分とは違う人となって出してみたり、好きなアニメの世界に囲まれていることでその世界に入り込めたり、そんなことが現実の幸せよりも確かなことになってきていたりする時代なんだと思う。その一つの手段というか方向性が、腐女子の世界なのではないかと思ってしまうのだ。そんなことはなく、現実に幸せが多く存在していることを知っている人達でも、実は自分一人で他に邪魔されず、若しくは何か非難をされることもないそんなバーチャルな世界の幸福でも、何某らの渇望を癒しているのではないかと思うのだ。
 そんなことを思ったのだが・・・。

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