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February 10, 2007

それでもボクはやってない -痴漢に間違われたくなければ満員電車の中では、めちゃくちゃ厳しいだろうけれど、女性に背中を向けることはマナーで、手は本でも読んで上にあげていることを最良とする。

来て頂いて有り難うございます!
映画を見る予定の方は絶対に見たあと読んで下さい!
この映画のラストをありがとう浜村淳さんから聞いてしまい、しまったΣ(゚Д゚;o)と思いましたが、映画の中でやはり聞くんじゃなかったと思いました。だから、映画を見に行くのを検討中の方は、映画の順位としては高いとは思いませんが、見ることをお勧めしますので、映画館やDVDでご覧になってみて下さい。

あっ、シネリ神戸で2月20日に周防監督が舞台挨拶に来られますよ!


映画を見た人はここから!って、大した記事を書くわけではありませんが・・・。

 この映画、ラストは有罪か無罪かの二つに絞られる。今回、高速上がるところで、スイッチを切ることが出来ずに、浜村さんが言っちゃいましょうかと間をおいて下さったのですが、聞いてしまいました。今からでも遅くありません。浜村さん、今回の作品は言われないでも最初から分かってしまって、小日向文世が出たところでも確定してしまうので、その面白さが聞いたことによって失ってしまいました。きかしちゃダメですよ。(>_<)
殆どのストーリーを聞かなかったら、映画に行かなかったってこともあるので、浜村さんの映画解説には色々面白さを感じていますので、今回は残念でしたが・・・・。

 周防監督の視線が面白いものでした。加瀬亮演じる主人公が、思いっきり今の青年を映しだしていて、この映画は社会性を多方面から感じさせられました。
 最近のネットのエロ侵攻で、受け手側の頭も、痴漢が普通になりかけている。自分もされた経験があり、満員電車の際は体も手も動かせず、その行為を止めることも逃げることも出来ないと言うことを知っていて、その為、恥ずかしいから女性同士で痴漢にあったことをおおっぴらに言うことが出来ません。みんなも受けているだろうということで、具体的にどれぐらいの被害があるかも分からず、また、身動き出来なく、怖くて声も出せないでいるのを見て、笑っている笑顔がまだ脳裏に残っているぐらい、怖いので、被害者が届けを出すのが本当に大変で、被害を出すのは英雄的行為ですが、それを出せずにいるのも仕方がないと思ってしまいます。そう言うことを平気でする男性は怖いです。車両を変えても追いかけられたことがありました。犯罪行為という意識がないのです。
 今現在、満員電車に乗ることがないので、そのような被害を全然受けていません。やっぱり、地方でも満員電車はあって、痴漢もあって、女性車両は必要なんですよ。よく女性車両を非難する人は多いですが・・・。
 現在、被害に遭わないから、他人事のように痴漢被害を感じてみています。これは、被害者対それ以外の構図になった社会の縮図になっていると思います。
 そんなそれ以外の私がこの映画を見ると・・・。
 やはり、満員電車では疑われないように、女性に背を向けるのは、タバコの喫煙に必ず灰皿持参がマナーになっているのと同じぐらいマナーにすべきです。鞄を持つ手以外は小説でも新聞でも漫画でもいいですから、手を上に上げた状態で楽しめるものを持った状態で満員電車の中に入り込んで、駅員さんに抑えて貰って下さい!男性の冤罪を作りたくはありません。
 痴漢加害者と疑われたら、部屋の中にエロ雑誌があるだけで、「やっているだろう」という実証の証拠にもなりかねない。それぐらい、事実認定は自分が思っている通りにはならないものなのです。女の私でも、痴漢に間違えられて、自宅から押収されたこのパソコンの中に、迷惑メールがいっぱいきているのを見られたら、裁判時に検事から何か言われるかもしれません。そんな恐ろしいことが、映画の中ではなく、実際にあると言うことの恐怖を再認識させて貰いました。主人公は運良く留置場にいた人に当番弁護士制度のアドバイスを受けましたが、警察官からは被疑者には何も得になることは教えて貰えない状態なのですから、とんでもなく不公平な事が起こったって、当たり前なんでしょう。そういやぁ、卒論に代用監獄のことを書いたなぁ~(笑)お脳からそんなの綺麗さっぱりおさらばしています。
 この映画では、真摯に対応してくれる友人や弁護士に恵まれていましたが、そんなにうまく行く確率は無いのではないでしょうか。彼の場合は、実証のビデオや隣にいた人がいい方だったので、裁判に証人として出てくれましたが、色んな人の口を借りて映画で語られるように、一旦被疑者になったら、無実を証明されることは難しいのではないでしょうか。疑わしきは罰せずと言う言葉なんて、正名僕蔵演じる裁判官が、HEROに見えましたよ。
 被害者の彼女が自分を有利に物事をとらえていてもしかたがないという言葉も入れていて、被害者の立場も大事に描かれていて、女性弁護士の普通の反応も、これだけ、痴漢の冤罪になると、厳しい世界なのだと分かりやすかった。
 きっと、男性視点から見ると、めちゃくちゃ恐ろしい作品だったのではないかと思う。誰でも、ありうる事例だからだ。彼があわてていたから、いつもの通りではなく、こんなとことになってしまった。
 観客は、私がタイトルに書いた言葉を胸に描いたかもしれないし、警察に行ったときの知識をもっと持っていたら、こんな冤罪に巻き込まれないかもしれないと思っただろう。私もだ。
 最後に主人公が語るセリフは、この映画をまとめる言葉で、観客は同じような感想を持ったので、映画の中で自分の心をそのまま声に出して言われた感がある。面白い終わり方だ。
そして、一緒に
「控訴します」を叫んでいました。

 この映画、配役がめちゃくちゃいい。正名僕蔵が裁判おたくから裁判長に役柄を変えたのはよかった。彼の存在はとても良かったのだ。唯一のこの映画の救い主に見えた。役所広司の真摯な弁護士、痴漢被害者の視点をあらゆることで変化していく、女性の視点を瀬戸朝香は分かりやすく演じていたし、もたいまさこの普通の母親や友人を守るためにだんだん知識がつき、人柄や人生まで変更中の山本耕史も意外な役で面白かった。

この映画、伊丹監督作品を思い出させた。

公式サイト

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Comments

どうもコメントありがとうございました。いきなり質問で失礼かもしれませんが(笑)、質問なのでこちらにおじゃまして書かせていただきます。海音さんは試写会で本作を観られていて、そこでアンケート(投票カード)を見ているのでしょうか。あるいは神戸のシネリーブルでは一般に配っていました?たいしたことではないのですが、ただ気になったもので…

Posted by: 角連 | February 11, 2007 at 11:33 PM

★角連様

 シネリで一般に配っていました。
 ちゃんと見たら、

痴漢冤罪裁判 あなたはどっち?
有罪 or 無罪
※映画を観賞後、あなたが思うBOXへ投函して下さい。

と書いています。この映画を見て、自分が裁判官だったら、どうするかって、ことなんでしょうね。私ったら、映画を始まる前にこの紙を頂いておきながら、全く裁判官にならずに、主人公になって、この不合理にうつうつとしていました。
角連様が書かれていたように、嘘をついているかもしれないという考えを持って、小日向裁判官のような判決理由を考えるかもしれないのですね。
あの隣にいた人が言っていたように、悪いことしている人が謝るかなぁと言う印象で、この人は犯人ではないという心証が裁判で強い事由にならないものなのかなぁ。なんか、子供みたいな事を言っているけれど、日本人は他の国に絶対訳せない言葉「空気を読む」とか「目でものを言う」とか特殊な経験則を遺伝子に組み込んだ種族なんだから、そんな理由を大きく取り上げてもいいんじゃないかとか思うんですが・・・、無理だろうなぁ。^^;

Posted by: 海音 | February 11, 2007 at 11:59 PM

早速の返答ありがとうございました。
この映画で描かれるような裁判の公平性=非人間性からすると、海音さんの望みのような大岡裁きは難しそうです。リアリストかつ人情家である海音さんらしい感想ですね。

話は変わるのですが、夏頃のこと、元町駅近くでなんとなく居酒屋と思って入ったら焼肉屋で、実質はバーだったんですが、店長も店員も映画好きでつい深夜までヨタ話につきあっていただいたことがありました。元町っていいですね。

Posted by: 角連 | February 12, 2007 at 11:11 PM

★角連様
 コメント有り難うございます。
>リアリストかつ人情家
なのですか?そんないいものではありません。アメーバ波の単細胞です(笑)

 元町に来られたのですか?角連さんは関西でも、京都か滋賀の辺りに住まわれていると思っておりましたが、神戸にも来られることがあるのですか?
 元町気に入って下さって嬉しいです。異様に神戸が好きなものですから、ちょっとでも褒められると嬉しいです。また、神戸で楽しんで下さいね。どこの焼き肉屋さんかなぁ~?

Posted by: 海音 | February 12, 2007 at 11:50 PM

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» 「それでもボクはやってない」補足 [映画日記「ロバの耳」]
(たぶんプレス向けの)試写会では「あなたの判決は有罪/無罪?」とうアンケートカー [Read More]

Tracked on February 11, 2007 at 11:35 PM

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