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May 14, 2007

ルナシー -早く映画館から逃げ帰りたくなった!

 ヤン・シュヴァンクマイエル監督を初めてこの映画で知った。終わった後に、観客の男性が、「何でみんなわらわへんねやろ」と言ったのが象徴される。誰も笑えないブラックユーモアの作品なのだ。

 モチーフは、エドガー・アラン・ポーとサド公爵。私は、この映画の宣伝に、私の好きな絶対に見たくない「まぼろしの市街戦」をも彷彿させるものがあり、神戸ではKAVCで上映していたので、そこまで足を運んだ。
 よかった、人を誘わなくて・・・。怖くて怖くて、逃げ帰りたかった。主人公という者は、愚かで、好奇心が強く、冒険心が強い。あら、私もそうじゃん。と、思い出したが、ただ一つ数多い主人公達と違っていたのは、気持ち悪いことや残酷なことは苦手だと言うことなのだ。私が主人公に心の中で、「そこにいるな。」「はよ、帰れ」と叫んでも、愚かな主人公は予想通り、馬鹿なことを信じて、更なる不幸に突き進む。
 うーん、どんな映画かというと、上記のモチーフがやっぱり重なったような作品なのだ。
 ただ、日本人の目からだったら、その姿をそのままとらえることしかできないだろうが、シュバンクマイエルの出身かチェコスロバキアということで、壊滅するまでの色んな姿が、この映画に反映されて表現されたものでもあるのかもしれない。
 兎に角、めちゃくちゃ怖かった。人間が一番怖い事って、お化けに会うことでも、殺されることでもなく、元気な方が、四肢が切断されたり、五官が無理矢理はぎ取られたり、そういうことが一番恐ろしいことなのかもしれない。
 本来の管理された姿が、異常に見えるブラックユーモアは、胡椒が効きすぎて、私には耐えられなかった。

 そうそう、昔あった花郁悠紀子さんの『カルキの来る日』を思い出しました。

ルナシー 公式サイト

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Tracked on May 23, 2007 at 08:26 PM

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