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June 22, 2007

約束の旅路 -多くの苦労を抱いて人は完成されていくんですね

何になりたいんだろう

 本題Va,vis et deviensというのは、Go,screw and becomeと英語では訳せるのだが、単語の意味は分かってもどんな意味合いがあるんだろう。邦題は、約束の大地の方が映画のイメージには合うなぁと思う。そんな映画があって思いついたかな?検索すると、キングダム・オブ・アークという映画の第二章がその題名になっている。初めて知った作品だが、この映画とも関係が深いモーゼの旅立ちを描いている作品だった。
 この映画の話は、旧約聖書の歴史から知っていくことになる。私は聖書は読んだことがあるのだが記憶力に自信がない。イスラエルの知恵の王ソロモンがシバの女王と関係を持ち、その子が神と結託して父親から契約の箱を盗んだためにエチオピアのアクスムが聖都とを言われるようになった。だから、エチオピアの人達は、ソロモン王とシバの女王の子孫だという。
 この国は、植民地になっていたり、社会主義の台頭や飢餓が襲ってきたり、周辺諸国も内乱が続いている関係もあり、国が荒れ、多くの難民がスーダンに流れ込んでいる。そんな政治的にも大変なときに、まだユダヤ人として迫害を受けていたファラシャと呼ばれる人達がいたために、モーセ作戦と言う名で1984年から1985年の間に、スーダンまで脱出させてから空輸でイスラエルまで移送する作戦が行われた。1991年にも残されたファラシャを救うためにソロモン作戦も行われている。
 主人公は当時9歳の男の子。スーダンの難民キャンプまで移動中に家族が次々に死亡していき、そんな中移送作戦を知った母は無理矢理彼をその列に潜り込ませる。その日息子を亡くしたファラシャの女性が手を握りしめ、息子は助かった死んでいないと彼を連れてイスラエルの地へ。ファラシャでなければエチオピアに送り帰されるために、ファラシャの女性の家族の名をを覚え込まされてこの地に止まることが出来たが、その彼女も病気で亡くなる。施設に預けられるのだが母の元に帰りたい彼は騒動を起こし、養子に出されることになった。フランス系のユダヤ人家族で、新しく姉と弟が増えることになる。家族は温かく迎えた結果、彼の気持ちがだんだん癒されるようになった。
 彼を通して、残してきた母が住むスーダンの難民キャンプ、ユダヤ人と言ってもタルムートではなく、イスラム教でも使われているモーセの五書が聖典であったために、ラビ達からはファラシャはユダヤ人ではないと排斥されたり、イスラエルに住むユダヤ人の多くが白人であったため、黒人差別もあり、多くの悲しい出来事が彼を取り巻いていた。その中でも、自分は嘘をついてイスラエルに来ていると言うことと残してきた母への思いが彼の重荷になっていた。また、イスラエル・パレスチナ問題でインティファーダが起こり少年期にそれを目の当たりにしている。どこにいても自己防衛が必要な民族というのをこの映画を通して肌で感じられた。
 この少年の大人になる迄の生き様を淡々と描いている。最初は子供らしい感情があまりにも憐れであったが、だんだん生きていく術を見つけ、彼の言葉ではなく前向きな生き様が彼のつらさを表現していた。
 主人公の少年の義母を演じた女優はイスラエルで有名な人らしい。主人公は3人代わり最後の大人の彼を演じた俳優は、ソロモン作戦でイスラエルに来た少年だったそうだ。
 イスラエルを扱った作品は多いが意外とこういう作品の方が国内のことやユダヤ教のしきたりが分かりやすいかもしれない。
 上のセリフは、アダムとイブのアダムのことを言っているのだけれど、自分のことでもあるという場面で、彼の心情の表現の演出がうまいなぁと思いました。

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