« ananとゲイの男性の好きな男は大分違うのよ。 | Main | 大阪ハムレット »

September 10, 2007

シッコ Sicko - このままじゃ日本はアメリカと同じ道を突き進むなぁ

 たかじんの委員会まで取り上げていたから、知っている人が多いと思うが、今度のムーアは、アメリカの保険にメスを入れた。日本の健康保険制度というものがアメリカには全くない!というのをこの映画を観て初めて知った。病気をしたときに、かかっている保険会社がお金を出してくれるというやり方なので、企業論理で、たくさんの助かる命が見捨てられてきているのだ。アメリカの保険制度が分かるようにたくさんの事例を出してくれた。チェンソーの事故で手の指の第一関節を2本切断した男性に、縫合するのに1本100万円以上という法外な医療費を請求する。やむなく男性は、一番必要な方の指だけ縫合して貰った。保険制度がなければこのような高額な費用を負担して充分な治療を受けることが出来ない。ましてや、保険会社に入っていたとしても、交通事故に遭い、意識不明のまま救急車で病院に搬送された女性に、保険会社は救急車を呼ぶ前に事前の連絡がなかったために保険金が下りない旨連絡をしている。今の日本人なら、「何それっ」って、目ぇー剥いて怒鳴り散らすかも知れないが、日本人よりはっきりしているアメリカ人が、こんな案件がごまんとあるというていたらく、一体この国はどうなってるねん!ムーアは、いつもの映画のように、よそ様の保険制度について調べ上げていった。お隣の国カナダや、英国、フランスと、みな医療費負担が全くなく、弱者に優しい制度になっているのだ。日本の少子化問題が何年もぐちゃぐちゃしているのも、この映画のフランスの対応を見たら、何をすればいいのか答えが載っているではないかと言うぐらい、他国は素晴らしい出来映えなのだ。
 日本の制度も出してくれて、こりゃアメリカのようにいつかなっていくなぁと痛めつけてくれたらいいのにと、映画を観ながらずっと考えていました。
 上記三国のような保険制度を目指せばいいのに!と、映画を観てすぐに思いました。しかし、・・・。
 上記三国は、日本と違って大人の国なのです。富めるものが弱いものにするのは当然ですと彼らは語ります。アメリカのような個人主義の社会では、医療費をなんで税金で払わないといけない!それも、働かず、税金も払っていない人達のために、それなら、自分たちだけの保険にお金をかけた方がいいじゃないか、という意見が誰でも持っている普通の考え方。そう、どっちかというと、日本は、前者のような大人の優しいお金持ちなんておらず、儲かったお金をいかに増やすかということにしのぎを削り、そういった貢献が社会的地位に及ぼすような社会構造を作っていないから、後者のようになんで働かない人の面倒を見ないといけない!って方に流れていってしまう。
 悲しい話だが、私だって対して儲かっているわけでもないし、税金もたくさん払っているわけではないけれど、その税金が、訳の分からないところで使われていたりするのはあんまり嬉しくない。今独り身で、この先、独居老人になったとしても、生活保護なんかを受けるつもりはさらさら無いが、人生どうなるか分からないときに、生活保護という仕組みがあるのは助かると思うだろう。しかし、元気な今なら、若い人で生活保護を受けている人が多いねんでぇと批判的にいう人達の意見にも同じ気持ちになってしまうときがあるのだ。
 こんな荒廃した狭い心では、日本を背負っていけないので、この考えが大多数とは思いたくないのだが、この先年金も税金から支払われるようになったり、保険制度もいつしか税金から払われたりすると、頑張ってきた人達はなんで???ってなるのは否めないだろうと思う。しかし、こんな気持ちのままでは、アメリカへの道なのだ。アメリカの保険会社は手ぐすね引いて、日本人の持っているお金を何とかしようと考えているから、保険制度が無くなる日もあるかもしれない。兎に角、この映画を観て、よかった、日本は・・・ではなく!、こんなんになっちゃダメだぁと、みんな危険信号を受け取らないといけないのだ。

Sicko 公式サイト

|

« ananとゲイの男性の好きな男は大分違うのよ。 | Main | 大阪ハムレット »

「映画」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/43685/16365801

Listed below are links to weblogs that reference シッコ Sicko - このままじゃ日本はアメリカと同じ道を突き進むなぁ:

» 「シッコ」 [どや!みてみぃ〜。]
2007年(アメリカ)原題「SiCKO」123分 ★★★☆☆←独断と偏見による 「ボウリング・フォー・コロンバイン」「華氏911」と来て、「シッコ」。 「sicko」とは、「sick」(病気)のスラングで「あいつビョーキじゃね?」 みたいに軽蔑的に使う単語のようです。 つまり、ムーアは米国の医療制度を指して「ビューキじゃね?」と 言っているのだと思います。 一部の裕福な人だけが受けることが出来る医療制度の様だということは、 聞きかじって知っておりましたが、これほどに弱者切捨が行われていると... [Read More]

Tracked on September 11, 2007 at 12:47 PM

» 「シッコ SiCKO 」映画感想 [Wilderlandwandar]
アメリカの医療制度はビューキだ! 久々の、マイケル・ムーア監督の新作ドキュメンタ [Read More]

Tracked on September 17, 2007 at 04:36 PM

» 話題の シッコ を観てきました。 [よしなしごと]
 フリーペーパーR25をはじめテレビでも取り上げられているにもかかわらず、いつも行く映画館では公開1ヶ月で上映終了してしまうと言うことで急いでシッコを観てきました。 [Read More]

Tracked on September 20, 2007 at 01:33 AM

« ananとゲイの男性の好きな男は大分違うのよ。 | Main | 大阪ハムレット »