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November 29, 2007

グッド・シェパード -アメリカの本当の歴史が分かるのだが、作品的には・・・

 ロバート・デ・ニーロが監督。今出まくっているマット・デイモンが主役を演じる。
 長い作品で、描きたいことがたくさんあったからだろうが、盛り上がりに欠けて、長時間耐えられない作品に仕上がっている。私があまりアメリカの歴史を知らないから、色んなシーンに深く感じることが出来ないというのもあるが、一人の人生とアメリカを重ねた場合に、終局を迎える主人公にどんな盛り上がりがあるのか。騙し騙されの諜報の世界がアメリカを牛耳っているように、人間個人までも牛耳っているというありきたりな話に観客は入り込みようがなかったのである。
 長い時間かけるだけの何かを手に入れたかったのは、私以外の観客も同じだろう。結局は因果応報のように家族の姿は存在しない。その姿がアメリカと重なるだけでは、勿体ないのではないか。

 物語は、大学の赤狩りから始まる。手腕を買われた主人公は、結婚後まもなく第二次世界大戦のヨーロッパへ派遣される。4年の長きに渡って続けられた戦争が、妻と子供との壁を大きくした。家族を持ったと言う実感が湧かない主人公にCIA設立までの諜報活動が仕事としてやってくる。謎めいた活動をする主人公と家族との壁は妻を遮断することに。その間キューバ危機などのアメリカの危機に立ち向かい、結局仕事の成果として得られる満足感も、家族との幸せも味わえないまま、アメリカの歴史と共に主人公は年をとっていく。そんな話である。

 マット・デイモンは、大学生から初老の年齢までうまく演じていた。どの映画も同じ顔なのに、生き方が違う姿に彼はなることが出来る。今年たくさんの話題作に出演しているのも演技が円熟してきているからだろう。最近では、ジミーちゃんに似ているなぁとは思わなくなってきた。

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