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December 25, 2007

私の映画選び その1

 BRUTUSの特集で映画選びの教科書というのがあり、興味深く読んだ。人それぞれ興味の対象が違い、新作映画を選ぶコツというものも違ってくる。読んでいると、私も書いてみようと思い立った。まぁ、おつきあい下さい。


■監督で選ぶ
 映画は映画監督でしょうと、主演俳優より監督を選ぶと以前どこかに書いた記憶があるが、やっぱり映画監督で選ぶのが一番良いだろう。

◎面白さで選ぶ
 こだわって作り込んで、人を煙に巻いて映画の面白さを教えてくれる監督がいる。そういった監督達の作品は、どの作品も何かしら面白く外れることが少ないのだ。

ビリー・ワイルダー監督 蟹座
 初めて観たのは、「あなただけ今晩は」という作品だった。この面白さは何だ!と、私を虜にした。そのおかげで何度観ても、幸せになれる「Nobody is parfect」のセリフで有名なマリリン・モンロー主演の「お熱いのはお好き」に出会った。彼の作品によく出ていたジャック・レモンが監督のイメージと重なるときがある。笑いの中にペーソスを感じる。人間の喜怒哀楽の基本を書いたような人間性溢れる作品が多い。

伊丹十三監督 双子座
 今週伊丹作品がBS2で一挙放映されるのだが、彼の作品には、人々の生活の中で普通に行われている変わったことを表現することで、啓発映画になっているのが、面白おかしく頭や心に残る。自分の気持ちを伝えるのに小説や音楽よりも映画の方が効果があると思わせる映画を作る監督だ。その為に、偽装自殺で死に追いやられてしまったのだろうけれど、彼なら助かっていたら、これも映画にするぐらいだったろう。何が悲しいって、彼の新作がもう観られないということだと、お亡くなりになられたときに泣いて思った。彼のエッセイも面白かったので、人となりが何となく伝わってきて、本当に惜しい人を亡くしてしまったと思う。やっぱり、「マルサの女」が一番だったね。

スティーヴン・スピルバーグ監督 射手座
 ヒットメーカーなので、映画ファンには敬遠されているかもしれないけれど、彼が監督した作品はやはりどれも素晴らしい作品で、エンターテーメントぶりを発揮し、映画館に足を運ぶ人をテーマパークに連れてきたような別世界に引き込んでしまう。一番好きなのは、ジョージ・ルーカスとのインディシリーズなので、新作がいつやってくるのか手ぐすね引いてまっている。あんまり知られていないが、刑事コロンボの監督もしている。

中島哲也監督 乙女座
 ここで良く書いているのだが、CM出身の監督に興味がわく。たった数秒にインパクトを与えてくれる。それを映画にすると、ずっと、うるさいくらい、私を楽しませてくれることになるのだ。これは、人の好きずきだろうけれど、本当に私って映画が大好きなんだと言うぐらい、映画の場面を思い起こしてしまう。この監督の映像なんて、めっちゃくちゃ思い入れ深く作った場面構成が頭から離れないのだ。絶対次回も観に行ってやる!と思う監督さんなのだ。

ペドロ・アルモドバル監督 天秤座
 初めて見たのが、「オール・アバウト・マイ・マザー」という作品。その中で性倒錯が描かれているのだけれど、どうも監督は、愛の倒錯映画を描くのを好むようだ。それだから、好きって訳でもないのだが、映画の中で人の心の奥深さと暖かみが深く描かれていて、外国でありながら、近所の話にも思える作品を作るのだ。で、やはり、展開が予想を裏切り、みんな優しい人達で終わるのだ。これは、中毒映画になるぞ。

フランク・キャプラ監督 牡牛座
 よきアメリカがめちゃくちゃ好きです。そういった意味でこの監督の作品は、良きアメリカの象徴的な方だと思います。一番好きなのは、「素晴らしき哉人生」かなぁ。この時代のアメリカ人になりたかったなんて、幻想を抱く程、自分の素晴らしい部分が見えてきます。

大友克洋監督 牡羊座
 漫画家としての大友克洋氏を崇拝しているために、どんな映画を作られても観に行ってしまうでしょう。AKIRAが一番凄かったと思っているわけでもありません。一番凄いのは、「童夢」なので、これのアニメ化をされると凄いだろうなぁと思うでしょうね。あり得ないけれど。兎に角、どんな仕事をしているのか気になるので、評判悪くてもいきます(笑)

市川崑監督 蠍座
 金田一シリーズの美しい映像が決め手ですね。この監督の他の作品はあまり観たことがないのですが、横溝作品と一緒になったときの画面構成の美しさに感動を覚えます。何度見ても勉強になります。

◎監督の世界を愛す
 この監督のお友達になりたい。いやいや、共に暮らしてみたいと、思うぐらいに、監督の心が流れてきて、惹きつけられてしまう。これは、私限定の選び方なのだろう。

キム・ギドク監督 射手座
 不思議な感覚の恋愛映画を撮る。彼を好きな人は恋愛映画ぁと、言うかもしれないけれど、私は「悪い男」を観て彼の恋愛体質に惚れ込んでしまった。きゃ。お嫁さんにして!なんて、思ったりする唯一の監督だ。彼の世界観の虜になってしまった人。私と同じで、本物の愛に渇望しているのですよ(笑)

エミール・クストリッツァ監督 射手座
 ここに来られる人は、知っていると思うのだが、彼が好きになったきっかけは、「アンダーグランド」を観て、「え?これって私が作ったみたい・・・」って思ったのだ。めちゃくちゃというか、かなりおこがましいのだが、なんか私の持つ世界観に似ていて、終わった後すぐにパンフレットの監督紹介を見たら、私と同じ誕生日だった。不思議なこともあるものだ。それから、出来るだけ見ているのだが、自分と思うことはなくなったが、なんか心地よい世界観の映画で突拍子のないところが私に通じるなぁと今でも思っているのだ(笑)

パトリス・ルコント監督 蠍座
 この監督も恋愛映画を深く描く。さすがに愛の国フランスの監督ならではで、女性の気持ちをよ~く描けている。「髪結いの亭主」の奥さんと同じ行動が私にも他の女性にも出来るだろう。日本の男には分かるか!!!!!

ジャン=リュック・ゴダール監督 射手座
 「見えた何が永遠が・・・」って、ランボーの詩の中で爆死するラストを見せられたら、惹きつけられてしまうよ。やっぱり、私を虜にするのは強烈な個性と言うことかもしれない。ゴダールの作品をあまりまだ見ていないので、この先の人生の楽しみでもあるのだ。

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