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February 02, 2009

おそいひと

住田さん、普通に生まれたかった?
コ ロ ス ゾ

 衝撃的な作品だった。身体に障碍を持つ人を主人公にし、その異形さ故に、自己崩壊をきたす主人公を身体障碍者が演じる。これをみて2つのことを思わない人はいないだろう。そう、一つは、寺山修二の見せ物小屋の復活である。あらゆる人生は舞台だから、主人公住田さんを演じる住田さんは、見せ物小屋に参加したのである。これの感覚をどう感じる。もう一つは、異形のものに対しての好奇心、小動物のように対等に見ないために起こるあの感覚。私達は良心に従って親切や優しく接している気持ちでいるのを映画の中の主人公以外の人達は私達の代表の様に観察したり、興味を持ったりするのを見せつけられる。
 異形というのも誇張したいい方だが、「違い」というのがはっきりと分かれてしまうのだ。
 こんな書き方をすると非人道的に受け取るだろうが、当の本人住田さんの潔い姿を見て、本当の言葉を書きたいのだ。彼曰くお涙頂戴やドキュメンタリーではなかったから、普通の人間としての映像だったから彼は参加したのだった。そう、狂気のある殺人者は普通の人間だから出来ることなのだから。
 このような作品を映画化した監督の感覚に興味を持つ。中島監督の映画作品を初めて見た時のように、衝撃的な出会いだった。題材もさることながら、実験的な映像、バタ臭い関西の風味、次回作も足を運びたくなる。次回の映画制作にボランティア参加募集が始まっていて、その募集要項にもインパクトのある人を求めている。

 私が最初に知ったのは、最近更新がないX51orgというblog
http://x51.org/x/07/12/2050.php
そのブログではオカルトとともに畸形やUFOなどを扱っているのだが、その中でも大きくこの映画のことを取り上げていた。まさか神戸に来るとは思っていなかった。まさか、西宮市が舞台なんて思ってもみなかった。

 上記の言葉。私も同じように発していた。私は彼となり、殺人事件現場に包丁を持って立ちつくしていた。誰でもなれるのだ。狂気の中の殺人者に。

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