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April 26, 2009

ミルク

 東京カワイイTVに出ていた外国人の女の子が、「日本は自由がないというけれど、日本の方がよっぽど自由だ」と言っていた。確かに一地方の東京だけだからとも言えるが、日本人にはモラルの基盤が無いので、何でもありなのだ。自由の国アメリカは、自由のために勝ち取る民主主義の種がまだまだ生え続けている。マイノリティが多く集まって出来た国でもあるから、多くの格差や不自由さがまだまだ残っているのだ。私自身は性の自由の国の一つのようなイメージを持つアメリカが、実は根幹がキリスト教だと言うことを気付かされた。多くの人間をまとめ上げるためには必要ではある宗教は、ある意味民主主義の足枷にもなっているのだ。それに比べると、人間の基盤を多くの規律の中でしか培わず、土着宗教は多くの規制をはらんでいなかったので、世界に名だたる武士道の基本とされる鍋島藩の「葉隠」でさえ、衆道の作法は書いていたとしても、規制などは一つも書かれていない。
 基盤を持たず何でもOKに近い国、感情で被告の罪状が変わりかねない国、欧米と違って、「考える」と言うことがないのかもしれない。
 この映画は、マイノリティである主人公がカミングアウトして、世の中に認知されようと頑張ってきた8年間の闘志の記録である。虐げられ、生活する場も脅かされて、自分で勝ち取るしかない。活動することが大きな力になって、知られていることが人々の偏見を取り除いていって、何度も何度も変化を求めて、まさしくガンジーが言った「世界に変化を望むなら、自らがその変化になれ」そのものの人物となっていった。
 この映画を観て気になったのは、同性愛者の教師を追放しようと言う議案と戦っている時に、どうして同性愛者と変質者と同じイメージで語られているのかが分からなかった。異質なものが全部異常者や変質者ととらえられるのは恐ろしい話である。色々思うに、男性の性への渇望が対女性よりも対男性の方が簡単に得られやすいと考えるからだろうか?同性愛者が自分たちを含めたマイノリティの存在や多くの考えがあることを子供達に教え、若いうちから考えることが出来る人物になれると思っても、変質者が子供を襲うように同性愛者が子供を襲うとは全く考えられないのだが、それを提唱している議員が男性だから、同じ男性である彼らが何をするか分からないと考えるのだろうか。男性一般に大変失礼な話だが、私はこの映画を観てそんな風に感じ取ってしまった。

 色んな活動をしてその中で人生を謳歌していくことがこれほど格好いいものか。ドキュメンタリーでもなく、上手にまとめ上げていました。トスカの配置は良かったです。ラストは号泣でした。

今年観た映画の今のところの順位

バンク・ジョブ
ミルク
ラースと、その彼女
チェ 28歳の革命
フロスト×ニクソン
青い鳥
永遠のこどもたち
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フィッシュストーリー

ベンジャミン・バトン 数奇な運命
少年メリケンサック
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英国王給仕人に乾杯!
20世紀少年 第2章 最後の希望
チェ 39歳別れの手紙
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