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September 25, 2009

カムイ外伝

 以前ベルサイユのばらの池田理代子さんがカムイ伝のような漫画を少女マンガにしてみたいと思って、ベルサイユのばらを描いたと言われているのを何かで読んだことがあった。ベルばらフリークでもあるので、カムイ伝を読みたいと思い、その長きにわたる漫画を一度も読まず、崔監督版松山ケンイチのカムイを観ることとなった。
 江戸時代の士農工商でくっきり分けられた身分制度は、今の社員・派遣社員のように同じで、なぜこんなに差が出来るという不満を増大させる。今も昔も不満の種は生きていく根本にも近い。

 コンビニで、映画化されたスガルの島が出ていたので、パラパラと観たら、映画と同じように鮫や恋する女の子が出てきていたのだが、ラストの闘いが変わっていた。
 カムイの映画だから、人がたくさん死んでいく。同じ死ぬのにも拳銃と違って、色んな所が切れ、飛び散っていく。元々刺したり切ったりするのを見るのがつらいので先にそれが浮かんだのだが、現在の世相に反映してかどうか、血が飛び出すのに、抑え気味のようだった。色々死んでいくけれど、それほどグロテスクに描かれていなかった。しかし、漫画の方はそうではない。漫画の方が赤い血が見えないから、グロテスクに感じないのだが、ラストに鮫に食わせる仕打ちは立ち読みで読んだだけでもおぞましく感じた。
 なぜだろう、現在の方が残酷な表現が多いのにもかかわらず、グロテスクに感じるのは、やはり昔よりも法的な規制により、そういうものを観る機会が減ってきているのかもしれない。
 さて、大量殺人をしたからといって、犯人に対して生きながらにして鮫に食われるやり方は惨いと思うか否かというと、何となく日本の刑罰は軽いように感じたりするので、そういうものも有りかと思う。犯人も人の子、何らかの事情があり、それに至ったのだという論理が横行しているからと勝手に考えたりする。先日、2007年のアメリカの事件の裁判が10人でレイプしたその10人に15年の刑をしているのを取り上げているブログが多かった。今年から始まった一般人の裁判の参加で刑が厳しいのも、整備された法解釈の中で決められた刑罰または今までの判決の引用が、現代人の感覚と大きく離れてきているのかもしれないと感じ得ずにいられない。
 カムイのストーリーではないけれど、法を無視して、統治出来ない殿様の馬の足をぶった切ってもいいんじゃないかと思ってしまうのだ。
 松山ケンイチと小雪の噂の効果で映画は注目されていると思う。私は友人Mが松山ケンイチを好きだといわなければ、この映画は観に行っていなかっただろう。
 しかし、思っていた以上にいい出来映えで、これだと続編も有りかなと思う。
 嫌な殿様の役で佐藤浩市が出ていたが、全然彼だとは気付かなかった。色んな役を挑んでその役柄に入り込む人だから、違う人になってしまっていた。
 この映画で一番魅力的だったのは、小林薫だった。
 

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「カムイ外伝」★★★ 松山ケンイチ、小雪、伊藤英明、大後寿々花主演 崔洋一監督、120分、2008年、2009-09-19公開                     →  ★映画のブログ★                      どんなブログが人気なのか知りたい← 「忍びの世界で育ったカムイは 理不尽な殺戮や厳しい掟に縛られた忍びの暮らしを 自ら捨てるが、それは裏切り者として追われる日々の始まり、 器用な松山ケンイチがカムイになりきってます」 ... [Read More]

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