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February 02, 2010

カティンの森

 実際に第二次世界大戦中のポーランドで起こった悲劇をポーランドの監督アンジェイ・ワイダが映画化。多くの人たちに与えた悲劇をその後を含めて私たちに伝えてくれた。
 ポーランドは1939年にドイツとソ連に侵略され、東部の街で戦っていた将校はソ連の捕虜収容所に送られた。その時に、ソ連は赤十字社の加盟をしていないからという不安の一言を漏らし、観客に暗示する。
 この映画では出てこないが、その1年前にウクライナ人がソ連にこれと同じようにヴィーンヌィツャ大虐殺 で6000人を超える人達を殺し埋めていた。悲劇は繰り返され、ソ連の非道はポーランド人1万人の上にも降りかかった。ドイツの方でもポーランド人の知識層や政治犯等を殺しているため、どちらに捕まったとしても、悲劇に代わりがなかった。ポーランドのさらなる悲劇は、ドイツが敗北し、ソ連がポーランドを牛耳る形になったときに、ニュールンベルグ裁判等で、ソ連は自分たちが行ったこれらの悲劇をドイツ人がやったと訴えた。結局、ポーランド政府は、長いものに巻かれろ政策で、ドイツがやったこととして、このことを終わりにしようとした。
 出てくるポーランド人達は、この非道に色んな形で進んでいった。ソ連を憎むもの、ポーランドのためにそれを受け入れるもの。すべての事柄には正解がないのだ。ただ、生きるために先に進むだけなのだ。
 アンジェイ・ワイダ監督の身内もこの悲劇に巻き込まれている。
 ポーランドという国は、本当につらく悲しい歴史を紡いでいる。収容所の悲劇もポーランドで行っている。あまりにも多くの悲劇で悲しみだけを背負わされた国のようである。この頃の映画がたくさん作られ、映画賞を獲ている。
 映画を見て歴史を知る。個人の歴史を優先せず、この事件をクローズアップさせるために多くの人物の行動を浮き彫りにした。その中の自分はどれに当たるのか。

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