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March 20, 2010

おとうと

 私は兄妹がいないのでよく思うのだけれど、いたらどうなのかということ。友人達が仲良くやっているところをみたり、私のまわりの殆どの友人が結婚していないのだが、その兄妹達は結婚し、子供を得ているので、死んだときになんとかかんとか墓までは入れて貰えるという利点を思うことがよくある。逆に短所は両親が自分だけを見てくれていない、他の兄妹と比べるという点だけを思うのだ。きっと、兄妹がいる人には考えられず、一人っ子である故だと思ってしまう。一人故に両親の老後の面倒も自分だけが見ることが出来る。反対に自分だけが可愛がられたと言うことだからでもある。兄妹と親を争ってという競争心は全く芽生えず、超マイペースな子供として育ってしまった。
 だから、この映画なんか観ていたら、兄妹のある人が分かるダメな弟に対しての愛情のかけ方もとんと分からない。よくうちのおばばさまが兄妹がいないので可哀想と私に言うのだが、そんなことこれっぽっちも思ったことがない。こう言った関係がなかっただけ、本当に有り難いと思うのだ。家族になると、死ぬまでお相手が必要になってしまう。いい意味でもあるのだが、姉?弟?そんなもの他人として認識する私には面倒なことでしかないのだ。
 この映画の中では主人公の一人娘に感情が置かれていた。いつまでも、甘えてくる弟におじさんという感情があっても、母のような弟への愛情は出てこない。母親がいつまでも、構っていることすら、考えられないのだ。友人達でもたまにダメな兄妹の話をする人がいるのだが、ならなぜ、どうしてとそこまでの愛情のかけ方を疑問に思うのだ。こんな感情を出すから、兄妹がいる多くの人達や、うちのおばばさまに可哀想だと思われてしまうのだろうなぁ。本人はちっとも可哀想でも何でもないんだけど。これが当たり前の感情だから。
 この映画では、前回のディア・ハンターと同じで、つるべさんの演技力が映画を盛り立てている。彼でなければこの映画の良さが出てこなかっただろう。マルチタレントは、本当に才能が豊かだと言うことなのだ。彼でなければ、折角の吉永小百合とのギャップがなく、生かしきれていないだろう。
 山田洋次監督が温かい世界を描き出していた。出てくる商店街も人達もそこいらにるようで、もう忘れてきてしまった時代の人達のようでもある。まだまだ、こんな風に描いて貰って、日本人の良かった時代を感じるのはいいものだ。

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