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December 04, 2010

告白

だいぶん前に書いたまま公開していませんでした。

 神戸のレディースデーは火曜日。本日火曜日に映画館で告白を観に行った。CMの効果もあるだろうが中島哲也作品の期待感で観客がいっぱいだった。 映画の前に知り得た情報は、原作がありその原作は本屋大賞を取るほどの作品だと言うこと、そして告白する内の一人教師の娘が、担任していたクラスの生徒に殺されたこと。重苦しく感じる作品ではあるが、この監督の作品は絶対観に行きたいと思わせる魅力があるので観に行ってきた。
 感想は、彼の今までの作品は越えなかったし、めちゃくちゃよかったという感動もなかったが、よい作品だった。

 映画の中で14歳の中学生達が思い思いに言いたいことを喋っている。でも、それは本当ではなくて、色んな法則の中でそこに居ることが出来るように立ち振る舞っている。教室の中では嘘の世界が繰り返される。その嘘だったり適当に言っていたりする何気ない日常の言葉言葉が、色んな人達の日常に影響力を与え、この映画での複線のように繋がっているが、本来はそれが日常だと気付く。見終わったときに観客もあの中学生と一緒のただの自分以外の人たちだということが、鏡を写すように感じとれた。
 生きている以上、誰かに影響を与えて与えられているところがある。ただの時間を共有する人だった人から、その人の言動で感情が揺すぶられる。そういった日常を丁寧に描き、彼らの行動は突拍子のない出来事ではなく、それぞれがつながっていく。
 14才という年齢がもたらしている影響力が大きい。何をしても咎められないぎりぎりの年齢というのが、考え方に抑制や拍車を掛けている人もいるだろう。

 というところまで書いて、放置していました。

 先日会社の人に原作本を借りて読みました。小説の世界は映画の通りという描き方も変ですが、原作の通りに映像が作られてそのまま松たか子さんが告白を始めるようでした。殆ど同じだと言えますが、映画の方は残虐なところを色鮮やかに、大事に描いているようでした。映画の中で今でもインパクトがある冷蔵庫の中のミヅホは小説では具体的に書かれていませんでした。映画であれほど感じた本当か嘘なのかは、本当なんだと告白をすべて信じてしまう。これは小説だからとも思う。映画の画面からの距離感と小説の紙面との距離といいますか。
 映画で観ていたときには思わなかった。のめり込みが小説の中ではかなりあった。この中の色んな登場人物に自分は誰に近いかと思わず投影してしまう。この中で私はミヅホと渡辺の中に自分を見いだしました。

 原作本を読むということをあまりしなかったのですが、おもしろいものですね。ノルウェイの森を読むことにしました。

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