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August 16, 2013

少年H

今日は少年Hを見に行ってきた。
終戦記念日とか、精霊流しとか、そんなつもりもなかったけれど、今日みてよかったと思った。

震災後、長田区出身の舞台美術家妹尾河童さんが震災で無くなった長田区の街を見て、戦争の時も同じように何も無くなったけど、立ち上がれたから頑張れ♪という意味で書かれた私小説。

きっと、この映画化は、東北の震災に向けてだとも思う。

2巻の小説の映画化なので、映画に何をチョイスしていくかで、映画が変わる。
この映画は、戦争が始まる年の昭和16年から始まる。旧居留地に外国人を住まわせていた神戸。
林田区今の長田区にある教会にもアメリカ人宣教師がいるようなところなので、外国人にはまだ住みやすい街だったはずだが
日本が国際連盟から出て、四面楚歌の時代を向かえ、色んな国の人たちが母国に帰っていくところを描く。

明治に神戸港と外国人居留地が作られた頃の神戸は、今の兵庫区が中心で、副都心として新長田があった。副都心となったのも、その頃は駒ヶ林村が隆盛で、長田村よりも大きかったので、林田区という名前になった。

少年Hはその新長田寄りの鷹取駅南側に住んでいたので、映画館がたくさんあった新長田の商店街によく遊びに行っていたようだ。

ひとこと多いんやと家族や友人たちに怒られるHは、時代の正直な語り部。
おかしいのはおかしいと言えない時代に、少年の素直な言葉が溢れ出す。

本を読んでいるときも考えたけど、戦争後貴重なお米を誰彼構わず分け与える母親に怒りをぶつけるHの姿をどう考えるか。
信仰等は別にして、困ったことはお互い様だと自分たちの明日のご飯が無くなるのに分け与えるのは、その時ならないと出てこない感情家もと思う。

仕事先で震災が起きた時ように食料を置いている。なにかあればそれを持って、家族と落ち合う場所に向かうけど。
家族分以上の食料があったら、ない人に渡すと思う。

Hには、いい親がいるということだ。親の行動が一番の手本になるのだから。

妹尾河童さんは、小学校の図書館の時代からお世話になっている。色んな建物を描いた河童が覗いたシリーズがとても面白かった。
そうそう、少年Hの単行本が売れているときにサイン会をされていて、その時に握手を求めたところ、ほっぺたにキスされた♪
なかなか面白い人物である。

あと、少年Hの単行本の表紙を飾った絵が、お好み焼き千代の店内に展示されている。この絵は、息子妹尾太郎さんが書かれた絵だ。
お好み焼き千代は中華料理が有名で、なかなか予約が取れないお店です。

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