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March 03, 2015

アメリカン・スナイパー

 クリント・イーストウッド監督作品。ブラッドリー・クーパーが主役の2013年に亡くなったクリス・カイルを好演。実話映画化の素晴らしい戦争映画となった。
 アメリカ同時多発テロから始まったイラク戦争に4度参加。伝説の狙撃手と言われた男の話である。

 主人公が愛国心に燃え、入隊した先は、海軍だった。映画で選ばれたシーンは、入隊先に海兵隊、陸軍、海軍の名前が挙がるところ。記憶違いかもしれないが、海兵隊希望していたが、海軍に行くくだりがある。
 日本では、海兵隊と海軍は同じ部署のように思われるだろうが、陸海空に海兵隊、国防安全保障省管轄は4つの軍隊が存在しており、海兵隊はいちばん少ない軍隊ではあるが、古くからあり、いちばん先に乗り込む勇敢な部隊としたイメージが今でもついてきている。
 アメリカ大使館爆破事件を見て、入隊を希望した先が、海兵隊だったということを描いているのかなぁと勝手に解釈。アメリカ陸軍特殊部隊ではなく、海軍特殊部隊に入ることになったのも、軍曹以上ではないと、陸軍特殊部隊に入れず、海軍には入れたというそれぞれの差が分かって面白い。
 アジアにいちばん多くアメリカ軍が駐留してるのは日本で、その中でも海兵隊と海軍が多い。次に多い韓国は陸軍が多い。これにも何かあるのだろうか。

 もう一つ気になったのは、.338 ラプアマグナムを使用し、1920mの狙撃を成功させた話。砂嵐が来るのでその時に脱出することで挑んだ敵の真っただ中から、2キロ先の標的に向けて、1発で仕留めた伝説の男。
 2キロ先でも1、2秒で到達していると思うが、砂嵐が検索すると巨大砂嵐が31m/sというのが出てくる。そこまでじゃなくても、他の影響が考えられる中、練習なしの1発で終わるというのが、すご過ぎて、彼の技術もすごいが今の狙撃銃は凄いものなのだと思った。

 この映画の中に出てくる彼のぶれない考え、日本なら志(こころざし)と言いたいところだが。
 人を殺すのではなく、イスラム教徒を殺すのではなく、自分と一緒に戦うものが1人でも死なないために戦う。その力強い意志は、戦いの根本的な理由になる。国のために戦おうと思い入隊したとは思うが、狙う相手は、幼い子供や非力な女性の場合があり、気持ちの持ちようを自分の世界まで持ってこないと、いつまでも続かない。
 彼じゃなくても、全ても武器を持つ者の必要な志をこの映画の中に何度も何度も描かれていた。
 悪を憎む心を描くならもっと、本来の残虐な姿を描けばいいだけなのに、主人公の心を描くことで、本当の戦争を描き切った。
 たくさんの人を殺したが、彼は英雄として、除隊していたがネイビーシールズでの葬式をラストシーンに持ってきた。戦争映画は賛否両論あるだろうが、彼の気持ちはどんな人々にも通じる。

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