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February 04, 2017

ゆきゆきて神軍

1982年から83年にかけて、神戸の秘宝奥崎謙三を追ったドキュメンタリー映画で、1987年に単館上映をされた原一男監督の作品。マイケル・ムーア監督がドキュメンタリー映画では一番好きと言っている。
奥崎謙三は、神戸市兵庫区に住み、サンテレビの政見放送で小学生の私は見かけたことがあった。
昔、教育会館で上映会があって観たことがあった。その時に、作品のショッキングな内容より見慣れたところが出てきたのにショックを受けた。

Wikipediaより

戦後“神軍平等兵”を名乗り、かつての所属部隊・独立工兵隊第36連隊のうち、ウェワク残留隊において隊長による部下射殺事件があった事実を知り、当時の二人の兵士、吉沢徹之助の妹・崎本倫子、野村甚平の弟・寿也とともに“敵前逃亡"の罪で処刑した元上官たちを訪ね、真相を究明しようと試みる。二人の日本兵は敗戦後3日目には敗戦を知っていたにも関わらず、その20日後に処刑されたという。だが、当時の上官は処刑に立ちあったことは証言したものの、ひとりは空砲だったと言い、別のものは2人をはずして引き金を引いたと証言。誰が彼らを撃ったのかは不明のままとなる。しかし、すでに病人や高齢である当時の上官は容易には口を開きたがらない。しかし、奥崎は一歩も引かずさらに詰め寄り、ときにはその煮え切らない態度に業を煮やし殴りかかる。そのうち、殴られた上官は話しはじめ、少しづつ真実が見えてくる。その中で、彼らは飢餓状況の中で人肉を食べたことまで証言。やがて、二人の遺族は奥崎の、時として暴力も辞さない態度から、その後同行を辞退。奥崎はやむを得ず、妻と知人に遺族の役割を演じさせ、処刑の責任者たる古清水元中隊長を訪問し真相を質す。また同時に、独工兵第36部隊の生き残り、山田吉太郎元軍曹に当時の様子をありのままに証言するように迫る。

今回、ふたば学舎で上映会と原一男監督のトークショーがあり聞きに言った。
久しぶりに観た戦争。以前観た時の感想は覚えていない。今の私としての観方となった。
1300人の兵士の内戻ってきたのは30名程度、その中で戦後35年も生き抜いた元兵士達がその激甚の状況下で行われた行為を語る。
商業価値として捉えた奥崎謙三という題材だけれども、奥崎氏の戦友の墓参りをする姿と他の元兵士たちの頑なな姿を商業的観点で観るのは憚られるような気持になった。
それに相対する形に、奥崎氏の奇矯で自己中心的な性格が変な意味だが緩和された。

きっと以前なら、生きている元兵士の言いたくない気持ちを自分と同じ立場なので感じていただろう。
しかし、この映画を観ていると、物言わぬ亡くなった兵士たちの一人ひとりの心情を感じえずにいられなかった。そのため、奥崎氏の姿にもその中にある真摯な思いも感じ取れた。そのまま、「山崎、天皇を撃て」の昭和天皇の謝罪を求める姿にも通じるようにも感じる。

私の問いは、生きている人のために、死んでいった人たちはどんな理由があろうとも、放置されていいのかということになる。死に損である。戦争の犯罪は、これに尽きるのである。

トークショーでは、監督は3時間でも足らないと、奇矯な奥崎氏について熱く語った。
この映画を観て、もしかして奥崎氏は2月生まれの水瓶座はないかと検索したら、やっぱり水瓶座だった。とうとう、射手座、獅子座、に続き、水瓶座も行動を観たらわかるようになってきた。
奥崎氏は老齢になってから性に目覚めたらしく、そのために刑務所を出た後にいいカモにされた形で映画を撮られたような気がする。


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